スタジオ・マルルーでのレコーディング | 太田忠の縦横無尽

スタジオ・マルルーでのレコーディング

4月3日の日曜日にスタジオ・マルルー にてレコーディングをおこなった。


レコーディングと言っても私のレコーディングではない。ヴォーカリストの白根真理子 さんが「桜」をテーマにした新曲を書下ろし、それをレコーディングしてiTunesをはじめ各DLサイトで配信するというものである。


白根さんはPOPJAZZヴォーカリストであり、単なるジャズヴォーカリストではなく、ポップス調の音楽をミックスした領域を開拓している。しかも数多くのオリジナル曲はほとんどすべてが「日本語の歌詞」で書かれている。普通、ジャズやポップスのような洋楽系になると歌手が歌う曲はできる限り日本語からは外れたものになり、横文字へばかりいこうとするのだが、彼女の場合は全く逆だ。


スタジオ・マルルーで録音されたのはピアノパートの部分である。当日はピアニストの古川初穂さんが来られて演奏。それを秋吉敏子、スティーブ・ウイップル、佐藤允彦といった世界的にも著名なアーティストの録音を手掛けているCRSソングズ のエンジニアの菊地さんと原さんがレコーディング。わざわざ大きな機材を持ち込まれ、マイクを5本くらい立てて録音されていた。

⇒その様子は白根さんのブログ


私はその様子を傍らで興味深く見学させてもらったのだが、演奏は1テイクで見事に終了した。さすが本物のプロはすばらしい。スタジオ・マルルーは決して録音スタジオではないため、音の微妙なバランスや防音の面で心配していたのだが、大丈夫だったようでホッとした。


古びた大きな木の箱に入った録音装置を見ながら私は思わず尋ねた。

「それにしても、巨大な録音装置ですね。これは完全なアナログですよね」

「はい、そうです。40年以上前の機材です。実はこれがすごくいいんですよ」

新しければ新しいほど良いということではないらしい。


レコーディングの途中で、ギタリストの布川俊樹さんも入ってこられた。ピアニスト、ギタリスト、ヴォーカリスト、しかも凄腕の三名が揃ったのでこれなら今からここでライブができると思った。ワインを飲みながらPOPJAZZを楽しむというのもなかなか良さそうだ。


太田忠の縦横無尽 2010.4.8

『スタジオ・マルルーでの録音』

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