焦って婚活をする最大のデメリット
私のブログの特徴として「しょうもない記事の方が、読者の感応度が高い」と嘆いてみたが、瑣末な文章の片鱗への感応度が高いというのもどうやら特徴のようで…。
11月17日に書いた前々回のブログ『大卒内定率過去最低vsバブルで浮かれた頃』 において、「シューカツ」という言葉から脱線してトンカツならぬ「コンカツ」という言葉に触れ、「なぜそんなに焦ってコンカツに逸るのだ?」と一行書いたら、いろんなメッセージが飛んできた。すべて女性である。
「やはり、今の時代少しでも若いうちに結婚したいんです。できれば20代でと思って婚活真っ最中です」
「受身で待っているだけでいい人にめぐり合うなんてことはないので、こちらから積極的にならざるを得ません。自分で結婚相手を勝ち取ろうと思います」
という婚活に逸っている人たちがいる一方で、
「30代の半ばから、焦らなくなりました。じっくりいこうと思います。焦って結婚した友人たちを見ているとあまり幸せそうではありません」
というメッセージももらった。
ここからはあくまでも個人的な意見を書いてみる(否定的意見の人たちには反論するつもりはないので、反論メッセージにはお答えしません。悪しからず)。
『結婚相手は自分にふさわしい人しか来ない』
これが私の考え方だ。だから、あまり物の考え方や行動力や精神レベルそして社会的立場の未熟なうちに結婚を焦ると、相手も同じような人になってしまう、ということだ。自分は平凡なのに相手はピカピカなんてことはありえない。ところが、自分の人間としてのレベルが上がっていくと、日々出逢う人、出会うモノ、出くわす出来事が確実に変わってくる。ということはそれだけ、自分にふさわしい人も変わってくるということである。
そういうことがよく分からなかった若い頃は、学生結婚(学生時代の交際相手と早くして結婚した人たちを含む)がとても羨ましく、理想的な形態と思っていたが、今、客観的に私の周りの同年代の人たちを見渡してみるとなぜか早期結婚組はくすんでしまっているカップルが多い印象を受ける。反対に30歳以上になって相手を見つけて結婚したカップルにはユニークかつ楽しそうなのが多い。
親に「いつ結婚するの?」とか「早く孫の顔が見たい」などと言われるので困ってしまうという女性が悲しいことに世間にはあまりにも多い。しかし、「そんな意見はクソ食らえ!」と思わなければならない。あなたのことを本当に心配しているのなら、そんな世間体や自己都合を最優先させたような軽率な言葉を娘に決してかけてこないはずだからだ。そういう親はとても問題だと私は思っている。だが、コンカツに焦って結婚すると自分が親になったときに年頃の娘に対してそういうことを平気で言うようになる。
とにかく焦った結婚をしてうまくいかなかった場合、ずっと後悔することになるので、その点だけは十分に考えたほうがよい。その後悔の度合いは独身でいるよりもずっと根が深い、深刻なものとなる。
太田忠の縦横無尽 2010.11.26
『焦って婚活をする最大のデメリット』