「太田忠の縦横無尽」の読者傾向
今日は私のブログ「太田忠の縦横無尽」の読者傾向について書いてみよう。先月まではバタバタしていたが、このような話題が書けるということは、ようやく少し余裕が出てきたということですぞ。
「太田忠の縦横無尽」がスタートしたのは2009年3月12日。ちょうど、独立をして自分の会社を立ち上げた日にブログもスタートした。ブログの存在についてはもちろんそれ以前にも個人的には知っていたが、以前勤めていたJPモルガンという米国系企業では社員が勝手にブログを書くことを原則として禁止していたため(仕事や会社について勝手に語られるのを防止するため)、私的なことを不特定多数に向って書く機会などなかった。本を出版したり、新聞に連載を持ったり、雑誌のインタビューを受けたりというのは頻繁にあったが、あくまでもパブリックな範囲での活動だけを認めるという方針だった。いかにもコンプライアンスを重視する米国企業らしい文化である。もっともパブリック的活動といっても、書いた内容は逐一チェックされ、そうそう思い出したが、インタビューの際には私の横にお付の人(私がヤバイことを言わないかチェックする係)までいる、という徹底ぶりだった。
「いつもブログを見ていますよ」
これまでも人に会うたびによく言われたが、最近は初対面の人にも言われるようになった。スタートしてちょうど1年半が経過したが、それだけ読者の裾野は広がっているということだろう。だが、初対面の人に言われるのは、勝手に私生活をのぞかれているようで正直あまりいい気はしない。
1日あたりのアクセス数は700~850件程度。ユニークユーザー数だと400~500人前後となる。私のブログの更新頻度は比較的安定しており、だいたい週に2回、月間7~8回程度となる。このペースが一貫して続いているのが強みだ。毎日チェックする人はまずいないはずなので、ヘビーユーザーならば週に2回チェック、かなり関心のある人で週に1回、ちょっと気にかけている人で2週間に1回、という仮説を立ててチェック回数の平均値を週に1回とした場合(これはかなり楽観的見方だが)、読者数は約3000名となる。平均値を2週間に1回(これくらいが多分平均像か)とすれば、読者数は約6000名。うーん、これは多いのか少ないのか?
アメブロの登録会員は自分のブログの単純なアクセス数だけではなく、アクセス時間ごとのアクセス状況や検索ワード、リンク元URLなども知ることができる。アクセス時間で見ると、24時間中絶え間なくアクセスがある(夜中でも活動している人がいかに多いかがわかる)。出来れば年齢別の分布などがわかれば面白いと個人的には思っているのだが、ちょっと無理か。
ところで、ブログの書き手として不満に思っていることがある。それは皆に読んでほしいと思った記事が意外にアクセス数が平凡で、反対にしょうもない記事への感応度が高い、ということだ。私のこれまでのブログ記事で断トツにアクセス数が多いのが実はこれだ。
2009年5月20日に書いた記事が、宝くじのシーズンともなるといまだに1日あたり100件以上検索されて読まれている。検索ワードは「宝くじ、確率」。グーグルで検索するとトップページの上位5番目に位置する。それだけ関心度が高いということだが、何とも皮肉なことだ。なぜならば、そもそもこのブログ記事は宝くじのバカバカしさについて書いたものであり(私にとってはしょうもない記事に該当する)、「資産運用」を事業内容とする私の会社にとっては宝くじを買うような人は最も顧客からは遠い人たちだからだ。
別に非難しているのではない。意図せざる結果に落胆しているだけである。
太田忠の縦横無尽 2010.11.15
『「太田忠の縦横無尽」の読者傾向』