外出時には必ずマスクを!
お祭りさわぎの真っ只中 ― 。
東京都心でも例年より1週間早く木枯らし1号が吹き、冬の訪れの気配になってきた。室内と室外の温度差が今月の始めくらいまではちょうど同じくらいだったが、今や室外の方が寒い(猛暑の頃が本当にウソのようだ)。
「あれ、太田さん、風邪をひいているんですか?」
外出先で人に会うたびに言われる。
「いいえ、ひいていません。風邪をうつされるのを防衛するためにマスクをしているのです。あれ、え、ひょっとして電車に乗る時などマスクをしていないんですか?」と逆に訊ねるのがこの質問をされた時の私の流儀である。
「電車に乗りますよね。すると、咳き込んでいる人やくしゃみを連発する人がいますよね。その人たちはマスクをしていますか?」
「あ、そういえば、していないですね」
「でしょう? だいたいそういう人に限ってまずマスクなどしていません。電車でマスクをしている人は咳き込んだり、くしゃみをしたりしない人、すなわち防衛している人たちですよ」
「ああ、なるほどねえ」
という毎度の会話になるのだが、私の観察では、遠慮なく飛沫を飛ばしている人たちの90%がマスクをしていない。飛ばし放題なのである。だから、自己防衛するしかないのだ。
しかしながら、これでも決して万全ではない。もし隣の人が飛沫を飛ばし始めたら、私は全く遠慮することなく、すぐに席を立ち移動する。そうしないと危険だからだ。
妻が昨日あたりから、家の中で軽い咳をしている。
「え、外に出る時、マスクしていないの?」と聞いてみると、案の定していないのだ。これじゃあ「どうぞ私に風邪をうつしてください」と言っているようなものだ。
皆さん、今日から外出時には必ずマスクを!
被害者にも加害者にもならないために
太田忠の縦横無尽 2010.10.27
『外出時には必ずマスクを!』