いよいよオリンピック公園にデビュー
タイトルだけ見ると何やら誤解されそうだが、先週の10月11日(体育の日)に妻と私とチャッピーの3人で近所にある駒沢オリンピック公園に出かけた。チャッピーにとって公園初デビューの日である。
小型犬は大型犬と違って、毎日表に連れ立って散歩に行く必要はなく、うちのチャッピーも普段は家の中を走り回っていれば十分な運動量になる。とはいえ、生後7ヶ月になったため、そろそろ戸外に慣れさせようと出かけた。
天気は快晴。午前中から出かけるつもりだったが、思いのほか日差しが強かったため、少し日の傾いた午後2時半頃(それにしても日が短くなったもんだ)に出かけた。公園付近は学生街および商業施設地域のため人通りが多く、リードをつないでこのチビ犬を歩かせるわけにはいかない(その存在に気づかれず、踏みつけられる恐れがある)。ということで、キャリーバッグの中に入れ私が肩から担いだ。チャッピーはバッグから顔だけ出して周辺の様子をキョロキョロ。普段見慣れない光景に興味深々の様子である。
公園では散歩の練習を少ししながら遊ばせた。周りで子供たちがはしゃぎまわっているとそちらへ行こうと疾走する。そして、ほかの犬に出くわすと尻尾を振り回し、遊びたくてしょうがない様子だった。
初デビューは無事にすんだのだが、この2日前の三連休の初日に私に大惨事が起こったのだ。
それは、朝食後のコーヒータイムのこと。妻が銀座三越のショコラディエ・パレドールという店でわざわざ買ってきたとびきりおいしそうなモンブランをソファの上に座って、食べようとしていた時である。フォークでケーキをひと口とってまさに食べようとしたその時に、チャッピーがソファの上にジャンプして私に突進し、モンブランの中に着地してしまったのである。お腹も足もモンブランのクリームでベトベトになった。が、本人はうれしそうにペロペロと舐めていた。おかげで私はめったに食べられないモンブランを全く味わうことができなかったのである。チャッピーは今やものすごいジャンプ力があるので、ソファーの上に飛び乗ることなどお茶の子サイサイである。明らかに私の不注意だった。だから、怒るわけにもいかないのだ。黙って大惨事を始末した後、妻は横でおいしそうに食べていた…。ああ。
まあ、そんなことは瑣末なことだ。チャッピーのご機嫌な時の顔にごまかされながら忘れてしまおう。
太田忠の縦横無尽 2010.10.16
『いよいよオリンピック公園にデビュー』