我が家に新しい家族がやって来る
我が家に新しい家族がやって来る。
名前はチャッピー。トイ・プードルの女の子である。
我が家は私と妻の二人暮らし。3年前まではドナというジャーマン・シェパードがいて三人暮らしだった(犬も家族なので我が家では人としてカウントする)。シェパートは嗅覚が鋭く、知能および運動能力が高いため警察犬として最も活躍している犬種であり大型犬である。もともと妻が実家で飼っていた犬で、結婚とともに我が家に持参金ならぬ持参犬としてやって来た。ドナちゃんも若い頃は闊達だったが、おばあちゃんとなり、ちょうど15歳を迎える2ヶ月前に残念ながら亡くなってしまった。当日までは元気だったが、夕方突然倒れてしまい寿命を迎えた。人間でいえば85歳くらいであろうか。
その後、大きな支えを失ったこともあり、安易に新しい犬を迎えることなく過ごしてきた。ところが先月、妻がかねてから評判を聞きつけていた名古屋にあるトイ・プードルのブリーダーの所に出かけ、非常に気に入った子がいるということで即断即決にて新たな家族となったのがチャッピーである。トイ・プードルにもさまざまなサイズがあり、チャッピーは「ティーカップサイズ」(プチサイズの次の大きさ)とのことでチビである。今年の3月に生まれたばかりのまだ生後3ヶ月であり、片手でヒョイと持ち上げるとまるで「ぬいぐるみ」である(私はまだ実物を見たわけではないが、写真ではそのようにしか見えない)。さすがにまだ赤ちゃんなので7月の中旬頃に引渡しとなる予定である。
まだ本人は来ていないが、すでに犬舎だけは到着し、部屋の中に置かれている。エサを食べる器の大きさはびっくりするくらい小さく、大げさに言えばドナの使っていた器の1/10くらいの大きさである。
これまで大型犬ばかりと生活してきたので、こんなにも小型犬になってしまうのは非常にギャップがあるのだが、トイ・プードルは性格がおとなしく、キャンキャンほえたりせず(小型犬はほえるのが多い)、毛が抜けない(ドナはすごかった)ということも小型犬を迎えた理由である。
まだ本人は我が家の一員になったことは知らない。あまりにも小さいため、あやまって踏みつけたりしないように注意しなければ(ドナにはよく足を踏まれた)、などと今から余計な心配をしたりしている。
太田忠の縦横無尽 2010.6.13
「我が家に新しい家族がやって来る」