今年の資産運用の目標はもう立てましたか? | 太田忠の縦横無尽

今年の資産運用の目標はもう立てましたか?

月曜日に大発会がおこなわれ、いよいよ寅年が本格的にスタートした。


過去60年間の十二支別のパフォーマンスを調べてみると、寅年は+2.7%という結果になっている。これは昨年の丑年に次いで二番目に悪い年回りだそうだ。それでも+2.7%という数字自体悪くなさそうに思えるのだが、プラスマイナスの勝敗で見た場合は1勝4敗と大幅に負け越している。1986年の「円高、原油安、金利安」のトリプルメリット相場にて+43%というたった1回の大幅上昇に救われているだけで、あまりよろしい年とは言えないようだ。


だが、そんなことは気にする必要はないし、大して重要な事実だとは思えない。なぜなら、資産運用の本質とはマーケットコンディションに左右されずにいかに運用資産を長期的に増やしていけるかどうかだからである。資産運用の結果をマーケットのせいにしてはいけない。


昨年の世界の株式市場はリバウンドの年となり、「売り一辺倒」という総悲観状態からは完全に脱却した。今年はリバウンド後の展開を考えないといけないので、株式市場は昨年よりも難しい年になることは間違いないだろう。「景気後退による二番底リスク」、「財政問題」(まだ今のところはマーケットでは意識されていない)、「デフレと円高」の構造的問題など懸念材料は多くある。


さて、今年の資産運用の目標はもう立てただろうか?


私が個人投資家の方々に提唱したいのは、「年率+10%の資産運用力を身につけよう」である。弊社の『投資講座』 の会員に対していつも言っている言葉だ。「リスク管理」を徹底することによってマーケットの状況にかかわらず、年率+10%の資産運用力を身につければ、長期投資においてその複利効果はすばらしいものを実現することができる。10年で2.6倍、20年で6.7倍、30年で17.4倍になる。これこそ本当の資産運用と言える。


太田忠投資評価研究所の「投資実践コース」 において提示しているモデルポートフォリオの2009年のパフォーマンスは+13.3%となった。今年も+10%を最低ラインとして確保していくことが弊社の目標である。


さて、あなたの資産運用における今年の目標は? -目標を明確に設定しなければ何事も実現されない。


太田忠の縦横無尽 2010.1.6

「今年の資産運用の目標はもう立てましたか?」

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