あけましておめでとうございます
皆さま、あけましておめでとうございます。
東京は晴天に恵まれた穏やかな正月の三ヶ日となった。我が家は年末年始に旅行に出掛けたりすることはなく、自宅でのんびり過ごすというのが例年のパターンである。
とはいっても、元旦はちゃんと初日の出を見た。東京の日の出時刻は6:51なのだが、我が家では毎年7:10と決まっている。なぜならば地平線から昇る太陽を見ることが不可能であり、マンションとビルの谷間から顔を出す日の出しか見えないからである。しかも、私と妻とでは微妙に初日の出の時刻が異なる。
「あ、今太陽が顔をだしたよ」
「えー、どこどこ?」
「ほら、見てごらん」
「まだ、出てないよ」
という会話がしばらく続いてから、
「あ、やっと顔を出した!」と彼女は言った。10センチの身長の差が日の出の時刻に影響するのである。地平線からだとすべての人に平等に初日の出は訪れるのに、自宅の3階の窓からだとこのような不平等なことが起こる。
おせち料理を食べてから、近所の駒沢オリンピック公園を散歩するのが恒例である。今年は昨年に比べると人が多く、2倍くらいの印象を受けた。子供連れの家族も多くいて、中には凧揚げに興じる人たちもいた。やはり不況の影響だろうか。散歩の途中に通った駒沢大学駅前交差点にある洋服の青山やユニクロが元日からオープンしているにもかかわらず、牛丼の吉野家が「3日までお休みです」という貼り紙がしてあり閉まっていたのが対照的だった。普通は、逆じゃないの?
その後、これまた近所の駒留八幡神社という地元の小さな神社に初詣に出かけるのだが、時刻は例年と同じく午後2時過ぎに行ったにもかかわらず、お賽銭箱のある本堂からの人の列が神社の入り口では収まりきらず、道路にはみ出している混雑ぶりに驚いた。これまでの最長記録である。例年は並んでいたとしても30人程度くらいにしかならないはずなのに、今年は15分(!)も順番待ちをした。これでは、何のために明治神宮や成田山ではなく、近場の混雑しない神社に来ているのかわからない。不況になれば神頼みは繁盛するようだ。
2日は妻の実家に挨拶回りに行き(といっても新宿区だが)、今日は等々力(とどろき)渓谷に散策に出かけた。等々力渓谷は東京都内で唯一、渓谷のある場所で、世田谷区にあるにもかかわらず東京とは思えない別世界である。じっくり歩いてみるのは初めてだったが、我が家からバスでわずか10分のところにハイキングコースのような場所があったのには驚いた。まだまだ身近に知らないことが多い。
さて、明日は大発会。今年も飛躍の年にしたいものである。
太田忠の縦横無尽 2010.1.3
「あけましておめでとうございます」