今日は空気清浄機のお話。
最近はかなり技術が進歩してきて、「ナノイー」だとか「プラズマクラスター」だとか高性能な空気清浄機が出てきました。
そしてかなり一般家庭の手の届く価格まで下がってきたので、利用されている方も多いかと思います。
うたい文句は、
「花粉やハウスダストを完全除去!」
「インフルエンザなどのウィルスを99%除去!」
と、すごそうですね。
本当なのでしょうか・・・
かくいう当院も、業務用の高機能空気清浄機を置いてあります。
高かったです。
ところが、先日行ったアレルギーの勉強会で、国立相模原病院の高名な先生の講義で衝撃的なお話を聞いてしまいました。
空気清浄機は全く意味がない。
曰く、最近各企業が頑張って開発しておられますが、空気清浄機の効果はたかだか半径1.5メートル以内だけとのこと。
それ以外の範囲では全く効果を発揮していないとのこと。
空気清浄機を使用した部屋としない部屋のデータに変わりがないという裏付けも見せていただきました。
CMのうたい文句もあまり信じてはいけないということですね。
喘息児のママが頑張って高機能の空気清浄機を購入するケースが多いですが、それは意味ないのだそうです。
それよりも、以前の記事でも書いたように
「とにかく布団カバーを綺麗に」
これにつきるようです。
空気清浄機をご検討の皆さん、
効果は半径1.5メートルだけですよ。
僕の持論では、加湿器の方が格段に効果があると考えます。
空気を加湿すれば、ハウスダストや花粉などのアレルゲンやウィルスが湿って落下するので、
加湿したうえで床を綺麗にすれば良いわけです。
高価な空気清浄機よりも、安い加湿器をガンガンかければよいですね。
ただ、湿気でカビが生えないように空気の入れ替えを1日1回はしましょう。
加湿器のメンテナンスも忘れずに。