「彼氏彼女の事情」Blue-rayBOX発売! | Tempo rubato

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アニメーター・演出家 平松禎史のブログ


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『ユーリ!!! on ICE』全国40館にて一挙上映!
2019年、1月18日より。

https://yurionice.com/series-marathon/

 

 

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『さよならの朝に約束の花をかざろう』 http://sayoasa.jp/

10月26日より、Blue-ray/DVDが発売中です。

ブックレットで井上俊之さんと対談してます。こちらの中身も濃ゆいですよ〜〜。

 

BD・DVD発売を記念して「メモリアルブック」を刊行。

https://paworksshop.jp/shopbrand/

 

大ヒットオリジナル感動巨編!『さよならの朝に約束の花をかざろう』岡田麿里×橘内諒太スペシャルインタビュー

[前編]

https://v-storage.bandaivisual.co.jp/talk/104609/

[後編]

https://v-storage.bandaivisual.co.jp/talk/105256/

 


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累計1100万部を超える大ヒット漫画「彼氏彼女の事情」を原作とし、
1998年10月から翌年3月にかけてテレビ東京系にて放送されたTVアニメ

「彼氏彼女の事情」
放送から20周年を迎え、満を持してBlu-rayBOXの発売が決定致しました。

http://king-cr.jp/special/karekano_bdbox/

 

20周年!

 

ビックリですね。もうそんなになるのか。

 

これはツイッターのヘッダ用に『アニメーション画集』の表紙を切り出したものです。

この時の雪野は、『ユーリ!!!』の西郡優子っぽくなってるんですよね。

 

Blue-rayBOXのイラストをアニメスタイルの小黒さんに見せたところ、「画集のより似てる!」と言われました(笑)

がんばって似せましたからね。

 

 

今回のイラストを描くにあたって、20年前のキャラクター設定を見直しました。

ちょうど『人狼』をやっているころで、シルエットを重視して服のシワなどを省略する描き方をしています。

この描き方は現在も共通ですが、シンプルかつ立体的な もりやすじさん の作風に影響を受けて絵を描いてきたため、極自然に収まっています。

 

キャラクター設定は、最初のメインキャラは原作の1巻あたりを基本に描き起こしているのですが、物語が進むに連れて雪野たちは成長していきます。津田先生の絵柄も成長して変わっていってたので、後続話数では(服装設定など)顔がかなり違ってます。

 

『アベノ橋魔法☆商店街』や『寄生獣 セイの格率』もキャラ設定と1話はかなり違っています。

 

アニメオリジナルの作品でも、キャラクター設定からどんどん変わっていくことがあります。

『ユーリ!!!』でも、勝生勇利の顔立ちは第1滑走と最終滑走では別人のようになっています。

 

キャラクター設定の考え方は人それぞれだと思いますが、ボクの場合は「設計図」として作ります。

何のための設計図かと言うと

一つは、色彩設計と美術設定とのバランスを考えるため。

もう一つは、物語の中で動く時の指針です。

動きを想定して表情集やポーズ集を作るわけですが、「喜怒哀楽」や原作漫画があれば代表的な絵を拾って作ることになる。

どれだけ豊富に準備したつもりでも、実際の物語で使用するにはまったく不十分なものにしかなりません。

 

というわけで、ボクのスタイルは「設計図」に徹することです。

1話からして変わっていくこと前提です。

なので、1話の作監修正を2話以降のスタッフに参考として共有してもらうようにしてるのですが、たいてい「キャラ設定と違うんですが!?」と苦情が来ます(笑)

 

言ってしまえば、「キャラクター設定で完成させない」からです。

 

キャラ設定(=設計図)通りに描けば良い、のではなく

キャラクターが物語の中で、どんな表情で、どんな仕草をするのか、想像してもらいたいからです。

この考え方は、日本アニメーションの看板作品だった「 名作劇場」で学んだものです。

「名劇」のキャラ設定は実にシンプルで、1話の作画に入った場合は前例がないので、作画監督の修正を見て「なるほど、こういう人なのか」と理解する。

実作業の中でキャラクターを掴んでいくやり方ですと、生きたキャラクターたちと対峙する緊張感が常にあり、静止画で描かれたキャラ設定に縛られず、物語や絵コンテに応じて自由に表現する感覚になる。

 

設計図に従って描いていく方が確実性や採算性が高く、キャラ設定を完璧な精度に高めたほうが、効率は良いのです。

 

しかし

それじゃーつまらないじゃないか。

 

人を描いてる気がしない。

 

 

政治経済に視線を移せば

「この道しかない」というスローガンが示すように、安倍政権の政治はまさしく「設計図通り」に進めようとする政治だ。

想定した結果が出なくても改めずに設計図にこだわる政治。

人を人として見ない政治だと表現する理由がわかるでしょう。

こと政治に関しては、つまらないじゃ済みません。

有害です。

 

 

キャラ設定がイラストのような完成度を求められるのは、それ自体が「商品」になってきたからでしょうね。

そういう状況を否定するわけじゃありませんが、主役はあくまで結果…「フィルム」です。

 

どんな方法を選ぶかは人それぞれですが、結果が最善になるように選ぶのが正常でしょう。

 

 

Blue-rayBOX用のイラストは、できるだけ当時の絵柄に近づけて描きました。

 

原点に返ったような気がして新鮮でした。

と同時に

まだまだ描ききれないものがあるんだな、と発見もありました。

 

 

 

あらためて、こちらもどうぞ。

 

カラーイラスト中心の『アニメーション画集』

 

キャラクター設定や原画、「楽描き」を収載した『Sketch Book』

 

 

 

 


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