かなり更新に間が開いてしまいました。


記事のタイトルがイコラブのコンサートの話だと7周年プレミアムコンサートの話と思われると思いますが今回は配信がなかったので私は見ていません。今回の記事はイコラブのアイドル活動においてのコンサートの位置付けの話です。


結論から話すとイコラブやアイドル活動においてのコンサートがトップクラスの重要性のある事柄になっていると推測しています。ブログの久しぶりの更新としてこれまでも繰り返し記事にしてきたこの推測を簡単にまとめみたいと思います。コンサートの構成要素を楽曲、プレイヤー、観客、会場、衣装としてイコラブがコンサートを重要視していると思ったエピソードがあれば紹介致します。


1 楽曲

 イコラブの楽曲はコンサートを意識して作られているのは確かでしょう。

 * イコラブ初期に指原Pはコンサートで使う予定が無い曲を作る余裕は無いと答えています。

 * 最近でもシングル収録曲は全てコンサートで使用されています。

 これはコンサートを毎年開催するのでバリエーションとしてセットリストを変えるためのキー曲として新曲が使われるためでしょう。

 今回の7周年コンサートを例にすると去年の6周年コンサートの翌日に茅野しのぶさんが指原Pから7周年コンサートの衣装コンセプトを相談されたというエピソードが明かされています。更にシングルについては3作先まで表題曲のコンセプトは決めてある事も明らかになっています。つまり1年前に指原Pは7周年コンサートは「絶対アイドルやめないで」のコンセプトとするイメージしていた訳でそれが「魔法少女」衣装と「猫」衣装となりセットリストは甘い可愛い曲が多めとなったと思われます。

 記事のテーマから離れますが指原Pのバランス感覚のすごいところは7周年コンサートで数を少なくした「かっこいい」曲やバラード曲を演出で強化している点です。かっこいい曲である「呪って呪って」は衣織さんのベースでインパクトを与えて更に久しぶりの「24/7」を入れました。バラードでは今まで封印していたような「ズルいよズルいね」を管弦楽バックで歌姫3人で披露しました。こうしてコンサートの中での楽曲の多様性を演出したようです。


2 メンバー

 楽曲披露に関するメンバーに要求されている技術レベルからコンサート重視を感じました。

 楽曲を公開や披露する方法はいくつかありますがそれに必要なメンバーの技術レベルはかなり異なります。

 * レコーディングを行ってCDを作成して販売する

 * 振り付けを覚えてMVを撮影してSNSで公開する。又はCDの特典映像とする

 * コンサートで楽曲を披露する

レコーディングやMV撮影の場合は繰り返し行ってベストの部分だけを繋ぎ合わせて作成することが可能なので、メンバーは極端な話1回でもきちんと歌えたりダンスをできたりすればOKとなります。

それに比べてコンサートの場合は歌とダンスパフォーマンスを同時に行う必要があり、ライブなのでやり直しはありません。更に1曲が終わっても次の別の曲があります。それを10数曲披露することになります。コンサートを行うにはメンバーが高い歌唱力とダンスパフォーマンスを持っている必要があります。

もちろんイコラブのメンバーはファーストコンサートの段階で荒削りですがこれができていました。

 これについて指原Pの考え方はメンバーに十分なトレーニングやレッスンを行えば歌ってダンスするパフォーマンスができるようになるというものです。指原Pはイコラブのメンバーがボイスレッスンやダンストレーニングを受けられるようにしていると思われるので、言い換えれば指原Pはイコラブのメンバーにコンサートに必要な技術レベルを習得するようにしていると言えます。コンサートを重視しているのでそれに必要なレッスン費用を負担していると思われます。


 ちなみにイコラブが生歌なのは指原Pにとって特別な事でなく当たり前の事と思っていると推測しています。これはアイドルは一般的に生歌だからです。ただ現在は観客動員が多い坂道グループやK-popグループが音源を使用したコンサートを行っていて更に音楽番組でも音源を使用してることが多いのでアイドルは生歌でないという認識が生まれやすくなっています。そういう先入観のある方にはイコラブの生歌は特別に思えるかも知れません。



3 観客

 コンサートを成立させるためには観客が必要ですし大きな会場でコンサートを行うにはより多くの観客動員が要ります。コンサートに来てくれるファンを増やすことがポイントとなります。そもそもアイドルがファンを増やそうとするのは共通のアイドル活動の目標です。

 イコラブのファン獲得の方法を含めたビジネスモデルは私のブログのテーマですが簡単にまとめると無料でも楽しめるコンテンツを充実させて無料のファンを増やして、それによりコンサートに行ったりCDを購入したりアイドルグッズを購入するファン活動にお金を使うファンを増やす方法です。イコラブのビジネスモデルについては私のブログで何回も記事にしていますが、簡単まとめとして後日改めて記事をあげる予定です。

 

無料コンテンツのイコラブ楽曲のMV全曲Youtube公開についてコンサートとの関係性のエピソードをあげます。MV公開はプロモーションの意味合いがあります。特に表題曲のMVについては制作費用はレーベル持ちと言われているので間違いなくプロモーションでしょう。ただし、カップリング曲についてはイコラブ側の費用負担で作成されていると思われます。これは指原Pの要望だと思っています。指原Pは現役のAKB時代に「コンサートで観客の知らない曲(公演曲)になると会場が冷めるのが残念だ」という発言をしていたのでイコラブでプロデューサーになった時にコンサートの観客が予習をしようと思えば無料で予習できる環境を提供しているのだと思います。そういう訳なので他のグループではshortバージョンを公開している所もありますが、イコラブはfullバージョンの公開となっています。全曲公開なのはイコラブのコンサートのセットリストでどの曲も使用する可能性があるからだと思われます。



4 会場

 コンサートを開催するには適切な規模の会場を確保する必要があります。会場が小さすぎると本来来て頂けるはずのファンが来れないので機会損失となります。逆に会場が大きいと会場費用がかかるので会場が大きすぎると余分な大きさの分の会場費用がコスト高となります。

 コンサートの観客動員には様々な要因が関わります。

* 基本観客動員力: 

  イコラブの場合は観客動員が右肩上がりに増えています。コンサート会場の予約は早いところでは1年以上前なのでそういう会場を予定している場合は1年後のイコラブの観客動員力を予測する必要があります。

* 商圏、アクセス、移動交通費

 コンサート会場の位置による影響があります。まず地域についてで東京なのか大阪なのか又は地方都市なのかという事です。これは経済活動の規模の問題でコンサートの観客動員にも影響します。同じ商圏内でもアクセスが悪い場所だと観客動員が悪くなるとおもわれます。

* 開催日

 1番分かりやすい事例は開催日が平日の場合と土日の場合の違いです。当然、土日の方が観客動員は多くなります。更に会場料金は土日の方が高く設定されているので観客動員はそれに見合う数が必要になります。


 これらの様々な要因があるにも関わらずイコラブのコンサートの観客動員は概ね適切になっています。コンサート運営の経験が少ないイコラブ運営の代アニではそのマネジメントが出来るとは思えないのでコンサート運営のできる外部の会社に協力して貰っていると推測できます。もちろん外部委託には費用が掛かりますが代アニはコンサートをきちんと運営するためにその費用を出している事になります。コンサートを重要視しているので外部委託の費用を出しているといえます。


コンサート運営の外部委託の仮説を立てるとイコラブクロスライブの観客動員のミスマッチについてひとつの仮説がたちます。イコラブのコンサートの観客動員は上手くいっていると思いますがイコラブクロスライブでは珍しく会場規模と観客動員のミスマッチが発生しました。これを外部委託仮説で説明するとこうなります。クロスライブは日テレ主催のイベントだったのでいつもの委託会社でない所がイベント運営を行ったのでないかという推測です。そこがイコラブの現状を正確に把握できずにイコラブの観客動員力を過大評価してしまったのでないかという可能性です。イコラブに十分な動員力があればあのようなイベントプロモーションでも観客動員できたのでしょうが残念ながらイコラブにそこまでの動員力は無くミスマッチが発生したという仮説です。



5 衣装

 コンサートでは舞台装置も必要となりますがここでは舞台衣装について検討してイコラブのアイドル活動でコンサートが重要視されていることを確認したいと思います。

 イコラブの衣装に関してはキーパーソンがいて、それはオサレカンパニーの茅野しのぶさんです。しのぶさんはAKBの衣装を担当している方でアイドル衣装の第一人者といえるでしょう。指原Pとしのぶさんは個人的な友人関係があり、その関係でしのぶさんはイコラブのオーディション段階から関わっています。イコラブのDocumentaryではイコラブメンバーの合格からのお披露目の際に指原Pとしのぶさんがメンバーの髪型を決めているシーンがあります。イコラブの衣装は最初からしのぶさんとオサレカンパニーが担当しています。

 まずイコラブは衣装が多いというエピソードですがこれは2年前の指原さんのYoutubeチャンネルで公開された動画「AKBグループ衣装倉庫に行ってみたら思い出だらけでした」の最後の方でイコノイジョイの衣装も1500着保管しているという発言がありました。2年前はまだニアジョイは活動開始したばかりなので衣装はそれほど多くはなかったので1500着の多くはイコラブとノイミーの衣装となります。少なくとも半分以上はイコラブの衣装とすると750着以上となり12名で割ると1人当たり60着以上となります。2年前のイコラブ活動5年で60着以上の衣装はかなり多いと思います。これはイコラブ全曲MV作成しているのでその分の衣装が多くなっていることもありますがツアーやコンサート毎に新衣装を作っているからです。コンサートに対する意気込みが新衣装から感じられます。

 次に衣装の準備期間のエピソードですがイコラブの6周年コンサートの翌日に指原Pから7周年コンサートの衣装の打ち合わせがあったとしのぶさんが話しています。つまり7周年コンサートの魔法少女衣装や猫衣装は1年前から打ち合わせをしていたということになります。つまり指原Pは1年前に7周年コンサートのコンセプトを決めていたことになります。コンサートについての十分な準備期間の長さがコンサート重要視の表れといえます。



いろいろなエピソードからイコラブのアイドル活動の中でコンサートの位置づけが高いことは確かだと思われます。