現代社会における「被害者意識」や「他責の思考」が、人の心を苦しめ、病みやすくしていると指摘する。多くの人が、自分の人生がうまくいかない原因を外部(親、社会、運命など)に求めがちだが、実はその現実を引き寄せているのは自分自身の思考と信念である、という視点を提起する。
本書のキーワードは「心の投影」。現実世界で起きるすべての出来事は、自分の内面の反映であり、無意識の感情や思い込みが形となって現れていると説く。つまり、他人に感じる怒りや嫌悪、事件やトラブルも、すべて自分の内側にあるものの現れなのだ。これを理解することで、被害者意識を手放し、「自己責任」の姿勢に立ち返ることができる。
また、著者は「感情を否定せず、ありのまま受け入れること」が癒しの出発点だと語る。怒り・悲しみ・妬みなどのネガティブな感情も、自分を守るための心の働きであり、それに気づいて認めることが、本当の変容につながると説く。
さらに本書では、「親との関係」「潜在意識」「投影と鏡の法則」などのスピリチュアルな概念も交えながら、自分を変えるには“自分の内面に徹底的に向き合う”ことが必要だと繰り返す。最終的に、外の世界をコントロールするのではなく、「自分の心」を整えることで現実は大きく変わっていくのだという。
この畑での作業を行うというのは、自分と向き合い、自分を投影していることなのかなって最近思うようになってきた。
もともとは、実家の土地が耕作放棄地になるのはもったいないと思っていただけにすぎなかったが、畑を通して、心と向き合う時間にも繋がっているのかもしれない。
また、梅干しづくりという昔ながらの保存食の工程も、今の自分には大切な“内観の時間”となっている。
天日干しで梅干しを作り出したのも、本来日本人にあった文化だ。
塩に漬け、重しをのせ、時を待ち、天日に干す――そのひとつひとつが、まるで心の層を一枚ずつめくっていくような、深い営みだ。
シンプルかもしれないけど、それなりにバランスを考えて食す👌







