今年も有難うございました。 | 観世流能楽師の橋本忠樹でございます。

観世流能楽師の橋本忠樹でございます。

観世流能楽師の橋本忠樹が綴る日々のうだうだ日記
写真:吉野天人、撮影:金の星渡辺写真場

平成31年にして令和元年の2019年も大晦日を迎えました。

 

あっという間の1年でしたが、無事に終えることが出来そうです。

有難うございました。

 

さてさて今年も色々な舞台やお仕事をさせていただきました。

 

2月は京の冬の旅で、作庭家の小川勝章さんとコラボイベントさせていただきました。

生まれ育った地元「嵐山」をご紹介させていただく能とお庭のコラボイベント。

小川さんとはいつか一緒にお仕事したいと思っておりましたので、ひとつ夢叶いました。

 

3月はNHK‐FMで放送の「FM能楽堂」に橋本一家で出演。

伯父・父・叔父・従兄・私の5人で素謡「鉢木」。私は地謡で出演。

伯父は80、父は77ですが、元気で舞台を勤めてくれているので出来た事。

5人並んでの収録は、若干面白い絵図であったかもしれません。

 

4月は名古屋片山能で「百萬」を舞わせていただきました。

名古屋能楽堂では初シテ。子方は息子・和樹。和樹は名古屋能楽堂初登場。

百萬は私の生まれ育った地元曲。いつか演じたい曲でした。

名古屋で、それも親子で勤めさせていただきまして有難し。

終演後、頂いたお花の前で。

 

5月4日は父と私のお社中会「橋本聲吟社春季大会」

今年も、1年のお稽古の成果を存分に発揮していただき、熱い舞台でした。

来年も5月4日に京都観世会館で開催いたします。

 

6月は東京外苑前・梅窓院さんの開山忌能楽奉納。

今年で9回目となりました。開催当初はあまり知られていなかったのでお客様も少なかったですが

9年経ちますと認知度も上がりまして、毎年お客様が増えてきています。

来年は10回記念です。6月13日(土)に開催です。東京方面の方。ぜひぜひ。

 

7月は片山定期能で「橋弁慶」

私は弁慶、牛若丸は息子。お稽古は始める時に「どんなんするの?」と息子に聞かれ

「お父さんと戦って、和樹が勝って、お父さんがごめんなさいってする曲」と言うと

俄然やる気が出たようで。息子の年齢からするとかなり早い挑戦の役だったと思います。

でも「お父さんに勝つ!」の一心からか、お稽古頑張ってくれました。

来年の梅窓院で再演の予定です。

 

11月は従兄親子と私親子で、親子仕舞共演ってのも致しました。

公の会ではなかったので、告知も報告も致しませんでしたが、

息子にとっては良い経験になったかと思います。

私もそうでしたが、身内の中に親以外の先輩が居るのは刺激になりまた目標になります。

まだ漠然としてると思いますが、能の家に生まれたことを少しづつ解ってきているかと思います。

 

 

あとは先生、先輩のツレでお勉強させていただきました。

5月「賀茂」7月「清経」「山姥」9月「松風」「錦木」10月「土蜘蛛」「屋島」「安宅」11月「屋島」12月「正尊」

9月は「松風」「錦木」が2日連続。なんせ難しい2曲で、同じ月にあってもツラいなと思う曲がまさかの2日連続。

9月入ってからの緊張感はハンパなかったな。

 

いろいろございましたが、怪我や病気もなく1年無事に過ごせました。

 

多くの皆様もご支援ご声援を頂戴し、

苦しい時も乗り切れ、

また舞台への力になり、

次も頑張ろうと奮起できます。

 

来年は1月早々「片山定期能70周年記念特別公演にて 養老 水波之伝」を勤めます。

 

さらに飛躍できますよう頑張りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

令和元年 橋本忠樹