議会が公開であるべき理由 | 夛田慎二のブログ

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山形県中山町のこと、議会のことを書いていきます。
中山町議会議員 1期目

先日、埼玉県虐待禁止条例改正案が取り下げたことが話題となりました。

今日のブログでは内容ではなく、取り下げとなった経緯について考えてみようと思います。

 

報道の内容をまとめると、10月4日に改正案を上程、内容説明がされました。

6日に県議会福祉保健医療委員会で賛成多数で可決

13日の今会議で採決が行われ、賛成多数で成立するのではないかと思われていました。

しかし、6日ごろにこの改正案が委員会で賛成多数となったことがXをはじめとするSNSで拡散し、埼玉県内の保護者やPTA関係者が改正案に反対する意見書のとりまとめたり、インターネット署名などが開始されるなど、大きな反発があり、10日に取り下げが発表されました。

 

もし、このまま上程、採決となった場合に条例の成立を防ぐ方法はなくはない(首長が再議(拒否権)を行使して議会で再度採決をして2/3以上で可決成立)ものの現実的に議員発議で可決されたものに対してはハードルが高いのではないかと思います。

今回は本会議で採決される前に条例改正案の内容が広く知られたことにより大きな動きとなりましたが、もしあまり公開されていない議会であれば、住民が知らないまま条例改正案が成立していた可能性もあったのではないでしょうか?

 

中山町でここまで反発されるような議案が上程されることはないと思いますが、議会で何が話し合われるのかを事前に知る方法がほぼなく、傍聴以外に本会議の内容を知る方法は議会後に発行される議会だよりくらいしかないのが現状です。

なかなか本会議の上程前に、上程内容をお知らせするというのも難しいとは思いますが、埼玉県議会の事例を考えると真剣に考えなければいけないのかなと思っています。
議会に限らず、教育委員会をはじめ、各種委員会などでも多くの会議が開かれていますが、なかなかその中身を知ることができないのは問題なのではないかと考えています。

より開かれた議会、政策の決定過程がわかる透明性の高い議会となるよう、努力していきます。