現場にいた訳でもないですし、物議を醸していることに対して、煽るつもりないですが、黙って見過ごすというのも自称サポーターとしては何だしということで、少しだけ書き残しておきます。

つい10年くらい前までは転職がこれほど当たり前の時代ではなかったので、私は会社を変わったことがありませんが、自らの意思で部署を異動した経験は2度あります。いわゆる社内FA制度なるものも利用しました。

その時は、本当に色々なことを考えました。その時、自分が組織に必要とされていないとか、ソリの合わない上司がいるとかじゃなく、むしろ今の部署にいる方が、自分で言うのの何ですが(笑)これまで積み上げてきた実績もあるので、間違いなく将来は開けていると、そういう状況でしたが、このままでは自分の目指す姿には到達できないと考えて決断しました。

 

フロンターレのよく知った選手の移籍の話を聞く度に、その時のことを思い出します。
特に、フロンターレに居場所が出来た選手が移籍する時は、相当の覚悟なんだろうなぁとか、相当悩んだだろうなぁとか、その選手の気持ちが痛いほど分かるような気がします。

 

少し前の記事になりますが

 

 

この記事で、ピッチに座り込んで長谷部さんと話し合っていた選手は、実は瀬川選手であったことは、のちの江藤さんの川崎フットボールアディクトで明かされています。瀬川選手が目指す姿に近付くには、フロンターレにいる限りは、まだいくつものことをクリアしていかなければならない、しかし、選手の時間は限られている。そんな中で彼の下した決断が、完全移籍という結論という事だったいう訳です。

 

ダイヤにしても同じで、フロンターレにも彼の居場所はしっかりと確保されていました。でも、彼が目指すのはゲームチェンジャーとしての交代選手ではなく、チームの攻撃の中心としてのポジションでした。だから、居心地の良い場所であった(と私は信じていますが)フロンターレにとどまることよりも移籍を選んだのでしょう。

その覚悟があるから、今、マリノスサポーターから「ホントに良く出してくれました」と感謝されるほどの活躍を示すことが出来ているんだと思います。

 

そういう意味では、タイセイも同じじゃないですか?

私も彼がユースの時からシンと一緒に観てきました。ユースでは誰もが認める将来を嘱望されるスタープレーヤーでした。しかし、トップに昇格はしたものの、ゲームには起用されず、期限付き移籍という修行に出され、戻ってきたかと思えばまた出され、そしてトップ昇格叶わず大学に進学したシンと再び、チームメイトとなった時に、彼は何を思ったのでしょうか? 色々、考えるところがあったんじゃないでしょうか。聞いたことがないので(当たり前の話ですが(笑))分かりませんが、4年経って追い付かれたという気にもなって、相当、焦ったんじゃないでしょうか。

 

そんな彼も、今や神戸のFWの中軸を担う選手となり、大迫選手や武藤選手の穴をしっかり埋めている。「頑張ったんね、良かったね」以外にどんな言葉をかけますか?

元々、ボールコントロールの上手い選手でしたが、昨日の2得点はまさに「してやられた」というゴールで「敵ながら、あっぱれ」じゃないですか?

そりゃ、勝ちたいゲームだったし、優勝狙うなら勝たなきゃいけないゲームでもありましたが、それ故に、同じ負けるなら、佐々木大樹選手や、酒井高徳選手に決められるより、タイセイに決められて、私は良かったです。

 

 

という訳で、今季、また戦う機会があるかどうか分かりませんが、シーズンダブルを食らってしまって、悔し過ぎるので、サッカーの神様、お願いですから、リベンジのチャンスを下さい。期待しています。

そして、もし叶ったその時には、うちのシンが決めますから。

 

 

では、また。