「構図や露出、勉強になるやろ。」
手渡された、本革ケースに入った「Nikon FA」。
お、おう…。
カメラ好きが多い自分の親戚。そのくせ、今では普通にコンパクトデジタルカメラ。
でも、大事な本体やレンズは防湿庫に眠ってて、今でもどこからともなく出て来る。
このFA、1983年発売。今でも楽さえしなければ、普通に実用に耐える状態らしい。
楽さえしなければ…。

言われるがまま、楽をせず自分の足でポジフィルムを探しに行きました。
この時代、そんな簡単にポジは売ってない現実。ネガでも…ま、いっか。
そんなFA所有者、一般的なデジカメは使えるくせに、デジタル一眼レフは扱えず。
そこでシャキッと、撮影して欲しかったな~(笑)。
実際はこのFAにLR44を入れてISO100ネガを巻き込み、ファインダーを覗くと…。
凄いとは聞いて知ってたけど、こんなに凄かったのか27年前、日本のカメラ事情。
自分が慣れたつもりの、絞り優先モード。
ファインダー左上に、弱いLCDにシャッター速度が表示されて、絞り値が透かし。
露出オーバーかアンダーでは、シャッターがリリース出来ない仕組みになってる。
測光はマルチパターン測光。
でもやっぱアナログなので、露出や構図に納得がいくまでシャッターを切れない。
カウンターが減ると言う事はフィルム、現像代、手間暇がそれだけかかる(苦笑)
まさか今さらフィルムで撮って、現像して、それをスキャンしてアップして…と、
効率の悪い事にのめり込む事はないけど、温故知新、勉強になるな~。
影響されるつもりはなかったけど、多少興味を持ってしまってるじゃないか。