TACTリハビリテーション研究会代表の鳴海裕平です。

先日11月22日熊本にて

『上肢の疼痛・動作・姿勢・心理を改善するための統合的アプローチ』

をお話させていただきました。

ブログでいろいろ書いているせいか、

アレなんですけど、私本業はOTですからね。

上肢に関してはそりゃあ色々と書きたいことがあります。

そんな思いを今回熊本にてお話させていただきました。

上肢について今回は私が持ちうる様々な視点から



疼痛に関して
解剖学・生理学・運動学をベースとした

血流や組織液の関係から来る筋の緊張と悪循環、
疼痛物質、トリガーポイント、
それとは異なる石灰化の機序や
肉離れ等の疼痛のメカニズムの異なり等を
お話させて頂きました。

石灰化については

意外に『なるほど』という表情をする方が多かったですね。
基本的には損傷に対するCa+の働きです。
血流の関係とはまた違いますからアプローチは異なります。

今回はメインは臨床で最も多い、
血流改善についてのアプローチを行いました。

ポイントは
疼痛物質を流す。
酸素を入れる。
血流を改善するために何を狙いとするか。
‐ 血管を拡張することを目的とするか
‐ 一度絞りきって血流を遮断してからたくさん血流を入れるか
‐ 組織液を調整していくか
‐ 骨格調整し付着している筋の持続的な伸張を取り除くか


です。

また、単純に肩の状態を改善するという目的だけでなく
そのアプローチに関係性を持たせつつ、
後の動作、姿勢を改善するのにつなげる構成にしてあります。

また手技も数多くありますが、
基本的には同時に複数の筋を調整できるものです
また使い方によってはがっつり個別の筋も調整できます。

上肢のアプローチは色々やりましたが、
全部やっても5分もかからずに
ほとんどの上肢の筋の不要な緊張は取り除けると思います。

なれれば2分くらいで全部できます。

ただ、トリガーポイントがある場合は
経験上しっかり時間かけてやったほうが効果が高いですね。

普通に押すよりも変化は早いですが、早さに捕らわれず、
消え去るまでしっかりやってあげてください。



動作においては
東洋医学・操体法・運動学・アナトミートレイン・体軸
をベースとしたものです。


・指から制限可動域を予測する方法、
・起始停止の関係性にある筋のねじれを解消して連動性を高める方法
・3連ラインの調整 などなど

3連ラインの調整は

非常にシンプルですが、

動作がめっちゃ変わります。


上肢の可動域やその早さ、ならびに
下肢のランジ(重心移動のスムーズさ)、バランス能力
も変化します。

大変シンプルなので覚えれば誰でもできます。

が、

シンプルすぎてできるけど逆に
『なぜ動作が変わるのかは全くわからない』
という声をいただきました笑
まぁ臨床でもよく『魔法にかけられたみたい』とはよく言われますが。

効果が出ても納得できないのはセラピストの性ですね。

そういうの嫌いじゃないです。

『わからない』という質問をいただければ
メカニズムを隠さず教えます。
受講してくださった方にはお伝えしましたが、

・基本的には筋のつながりを使ったものです。
・また人間は4足歩行をして進化してきた生物であること。

それらをひも解くとこの現象が起こります。

ブログで書くとわからないと思うので、
ここは直接僕にあったときに聞いてください。


ここまででもかなりおなかいっぱい感が漂ってましたが
まだまだ続きます。

姿勢に関しては
神経生理学や代替療法(カイロプラクティック)、キネシオロジー
をベースとしてものです。


・脊柱や股関節と全身の関係
・内臓と圧痛点の変化
をベースにお話しました。

どうしても取りきれない疼痛があるときは
これを試してみましょう。
特にローテーターカフは下部腰椎や仙椎と関連が深いです。
内臓も原因がそこにあれば圧痛点のVASは激減します。

圧痛点がある方が被験者で居ればよかったのですが、
如何せんアプローチしすぎて

皆さん上肢が整ってました笑


今回は頚部への応用と、内臓反射点を指標に行いました

いろいろなことに応用が利くアプローチです。
色々試してみてください。


最後に心理について
心理学、発達学・精神身体学・スピリチュアルカウンセリング・ACE
をベースにしたものです。


どうしても取れない。
原因が今までと違うところに有りそうな時は
こちらを疑ってかかったほうがよいです。
上肢もそうですが、難病も関係してきます。

症状とは?ストレスとは?
なぜ人は病になるか?


というところを鳴海の知る限りでお話させていただきました。




今回はキャンセルも多く、人数も少なめでの開催でした。

なのでその分かなりみっちりとした内容をお伝えしたので

脳疲労される方も多かったと思います。

先日復習用の動画をお送りましたのでご活用ください。

ありがとうございました!








鳴海裕平