待ちぼうけ | 【実録】ネコ裁判  「ネコが訴えられました。」

待ちぼうけ

ガヌトに到着である。


仁王立ちで待ってやろうかと思ったが……「威圧してますっ!!」なんて言われてもかなわない。

川畑は自分の事を棚に上げて置き忘れるクセがある。


少々謙虚に後ろ手にミッションQを持ち「休め」の姿勢で待つ。


10分……15分………。


ほとんど同じ時刻に出発しているはずなのになかなか来ない川畑……。

「まぁ親父さんに事情説明しているとして……」と考えるがどうにも遅い。


20分……25分……。


だんだん腹が立ってきた。

問題のBMは来る気配がない……。


「ひょっとして……ブッチか?」


そうだとするとワタシはかなり間抜けである。

普通に追い返されるわけでなく……行くと言って来ないなどとは……。


「姑息だ……姑息過ぎる………。」


なんならもう一度お迎えに上がりたい気分である。

せっかく落ち着いたテンションは待ち時間と共に再度上昇傾向である。


自分のまいた種ならば、最後まで責任取れよ……大人なら……。


ふとミッションQを見ると……表に川畑のケータイ番号が書いてあるではないか……。

すっかり忘れていた。


本人限定配達記録をお願いした時に……郵便局の人が連絡するかもって事で「電話番号を書いてくれ」と

言われ、書いていたのである。(詳しくはココ )


「仕方ない……電話するか……。」


ただ……ケータイから川畑に掛けると番号通知がされてしまう。


今まで川畑への連絡は、全て店の電話でやってきた。

訴状内に店の電話が書いてある以上……敢えてこれを隠す必要もない。


だがケータイとなると「初」である……後々、変な嫌がらせをされても困る……。


184を付けて掛ける事にする。


問題は「非通知」を取るかという事……「初」の番号であっても「通知」と「非通知」では

少々意味合いが違うらしい……又、非通知着信を拒否設定にしているケータイもある。


まぁ……その時はその時である。

184を付けて09012341234……。


おっと……その前に店に電話をしておこう。


「ちょっと渡しに行って来るわ」と言って店を出てから30分近く経っている。

01234563456……。


「♪♪♪♪♪~~~」


ヨシコ     「はい。山田屋です。」

タロウ     「あ……もしもし母さん?」

ヨシコ     「タロウっ!!ナニやってんだいっ!?」


慌てた様子である。

多少なりとも心配しているのであろうか……


それもそうである……裁判の相手方の陣地に単身乗り込んでいるのだ。

帰りが遅ければ心配して当然である。


ヨシコ     「鬼頭のおっちゃんがさっきから来てんだよっ!呑んでんだよっ!!早く帰ってきな!!」

タロウ     「……ああ……。」


どうって事……無いらしい。


タロウ     「ちょっと時間かかりそうなんだ……カクカクシカジカで、今から話をする事になった。」

ヨシコ     「なんでもいいからさっ!!早く帰ってきておくれよっ!!

         ワタシじゃおっちゃんについていけないわっ!!!」


鬼頭のおっちゃん……最近仲間入りした常連である……呑んで無くてもハイテンション……

呑むと更にハイテンション……明るい母のヨシコでも少々持て余す御人である。


タロウ     「わかった……出来るだけ早目に切り上げて帰るから。」

ヨシコ     「頼んだよっ!!」


電話を切った。

ふぅ……………帰ってからも一仕事である。

さて……気を取り直して川畑に電話……

184を付けて09012341234……


「♪♪♪♪♪~~~」


川畑     「……もしもし。」


おっ!!

ワタシの心配を他所に……以外にもあっさりと出た。


タロウ    「あのー山田ですけど。」

川畑     「………あ………。」




以下次号。