いきなりお電話 | 【実録】ネコ裁判  「ネコが訴えられました。」

いきなりお電話

裁判所から店に着いたら、11時半であった。
ランチの準備はヨシコとミドリちゃんがほとんどやってくれていたので助かった。


とりあえず成す事は、裁判所で頂いた「訴訟費用額確定処分申立書」を川畑に渡す事である。
普通郵便で郵送でもいいが、ワタシの作った「ミッションQ」の書面もある。

なので川畑に直接電話する事にした。

電話番号……。

電話番号はじいちゃんの訴状に載っていた。
ワタシの訴状には多分ワザと書いていなかったのであろう……書いていなかった。

早速電話。
時間は12時15分前。


「♪♪♪♪♪~~」

川畑      「はい。」
タロウ     「ワタシ山田と申しますが、川畑さんですか?」
川畑      「はい。」


寝起きな感じの様子


タロウ     「今日、裁判の結果を受けまして……訴訟費用額確定処分申立書をやってきたんですよ。」
川畑      「はぁ……。」
タロウ     「で……これの請求金額が……20580円となってます……。」
川畑      「はぁ……。」


わかっているか?聞いているか?


タロウ     「で……こちらの費用負担の分の支払いに関しまして……

         こちらがそちらに書類を渡さなきゃいけなんですが……。」
川畑      「はぁ……。」
タロウ     「それの受け渡し方法ですね……これが一件と……これとは別でウチの方から

         請求があります。」
川畑      「なんですか?……それ?」


お……ちょっとお目覚めの様子。


タロウ     「まぁ……それを受けてくれるかどうかはそちらの判断ですが……。」
川畑      「はぁ……。」
タロウ     「それを書面にしたものですね……。」
川畑      「それはいくらなんですか?」


心配そうに聞いてくる、
安心しろ……いきなり100万は請求しない。


タロウ     「あ~~~。今まだ算出しているところですが……。」
川畑      「あ~~~そうですか……ワタシとしましてはですね……そちらと話す事は

         何も無いですので……。請求があれば裁判所に訴えてください。」


ぶっ!!

「裁判してくれ」か……ワタシを一緒にするな……川畑。


タロウ     「……これね……個人間でやりたいんですよ。」
川畑      「いやいや……どうぞ裁判にして下さい。そうしないとワタシ話しませんから……

         裁判所を通して話にしないと……ワタシ話しませんから……どうぞ裁判にして下さいよっ!」


裁判所の存在意義をわかっていない様子……。


タロウ     「あのーーー。そちらがどう思ってるかは別としてですね……裁判にするかどうかってのは

         こちらの判断なんですよ。裁判にするのか……個人でするのかって言うのはですね……。」


川畑はいきなり裁判という判断だった。
ワタシにそれをしろと繰り返す……。


そんなにワタシを「同じ穴のムジナ」にしたいのだろうか……?


川畑      「こちらの方針としては裁判でないと話をしませんっ!!」
タロウ     「はぁ……。」
川畑      「こちらは弁護士もついているんですっ!!そして裁判でのみ話をするって言うのも

         弁護士との相談の上ですっ!!」


「裁判でのみ話をする弁護士」……そんな事言う弁護士……聞いたこと無い……。


タロウ     「はぁ……。」
川畑      「だいたいですねっ!!裁判では認められないと思っているから個人間で話をしようって

         言ってきてるんでしょうっ!!」


まだ何を請求するかも言っていないのに……「裁判所では認められない」と決め付ける川畑……。
この時……ちょっぴりこう思った……。


「川畑……『ネコ裁判』読んでるな……。」


タロウ     「いやいや……そうではなくてですね……。」
川畑      「だったら裁判すればいいじゃないですか!!」


電話の向こうで「唇フルフル」している様子が目に浮かぶ。


川畑      「だいたい今回の裁判にしても……判決はアレですけど……ワタシの正当性が

         認められているじゃないですかっ!!」


一瞬目の前が真っ白になった……。
思考回路が一時停止である。


いったいどこをどう飛ばし読めば、「ワタシの正当性が認められている」となるのであろう……。

正当性が認められていれば……「判決はアレ」にはなろうはずが無い……。


少なくとも、「一部認め」などと言う書き方になると思うし、

訴訟費用の原告全額負担などと言う結果にもならない。


ひょっとしたら……判決文の項目3の2段落目……「なるほど、証拠によれば、これらの事実が認められ」

だけ読んだのだろうか……。


一人で勝手に白熱し……判決文もろくに読まない川畑……。

きっと唇フルフルの16ビートの貧乏ゆすり中であろう……。



そしてこれは約8分間の通話のほんの序章に過ぎなかった……。

                               いきなり1 イラスト:

以下次号。