電話してみた | 【実録】ネコ裁判  「ネコが訴えられました。」

電話してみた

昼少し前に裁判所に電話してみた。


裁判所  「はい。簡易裁判所です。」

タロウ   「もしもしー。あのー。裁判所から書留が着たんですけど…」

裁判所  「何課って書いてありますか?封筒の表の下のほうに印が打ってあると思いますが」

タロウ   「あ。民事一課です」

裁判所  「じゃ。民事一課に繋ぎますね」


ごく普通のやり取りであるが、少しドキドキした。

なにせ裁判所である。お上である。

お世話にならずに一生を送る人もたくさんいると思うのに・・・。

まさかジイチャン、死んでからお世話になるとは思っても見なかっただろうに。


一課の人 「はい一課です。」

タロウ   「あのー書留が着たんですけど」

一課の人 「事件番号を読んで頂けますか?」

タロウ   「はぁ?なんのことですか?」

一課の人 「平成何年の(ハとかイとか)の何番って書いてあると思いますが」

タロウ   「ああ。これですね。えっと…平成17年のハの1234です」

一課の人 「ちょっと調べますね…」


イロイロ大変である。

この番号の数だけ事件があるのかと思うとかわいそうになってくる。


一課の人 「お待たせしました。で、どういった御用ですか?」

タロウ   「えっとイロイロ聞きたいんですが…。なにせ訴えられたのは初めてですから…」

一課の人 「とりあえず聞いてください。中立的な立場ですからお答えできない事もありますから」


それはそうである。

裁判所ですから。


タロウ   「まず…。訴えられたんですが…。

        この答弁書ってやつにこっちの意見を書けばいいんですか?」

一課の人 「そうですね。そして送り返していただければ」

タロウ   「あと被告がですね…。ウメキチ宛になってるんですが…。死んでるんですよ3年前に」

一課の人 「は?どういうことで?」

タロウ   「書留の宛先人が死んでるんです。

        まぁ、この訴状を見ると『我が家宛』に訴えているようなんですけど」

一課の人 「…困りましたね…。で、どうやって受け取ったんですか?」

タロウ   「いや。普通に…。バイトが…。サインして…。」


ちょっと悪いことをした気分になってきた…。


一課の人 「宛先人が違ってるのに受け取ることはよくあるんですか?」

タロウ   「そりゃまぁ山田宛ですし…。受け取りません?普通?」

一課の人 「………。」

タロウ   「で、ですね。この答弁書はどうすればいいんですか?」

一課の人 「いや、その前の段階ですね…。」

タロウ   「はぁ。」

一課の人 「とりあえずその書留の中身を全部こっちに返送してくれませんか?

        死んだ人相手に裁判できませんから」


ごもっともである。


一課の人 「その際に、どうして受け取ってしまったか、どうして開封してしまったかを書面にして

        提出してください」


まじか・・・。

かなり面倒なことになってきたものである。


タロウ   「何を書けばいいかわからないから、とりあえず書留持って、そっちに行ってもいいですか?」

一課の人 「うちは構いませんけど、いつ見えますか?」

タロウ   「今日というわけには行きませんので、できるだけ早く。まぁ来週の月・火までには…。」

一課の人 「わかりました。ではお待ちしています」


とりあえず電話は終了した。

話はなにか別の方向に流れていく予感さえした。


まぁ2~3日中に届ければいいわけだから、じっくり考えられるし人に相談も出来る。

ある意味ナイスな時間稼ぎである

                                     電話してみた イラスト: