先日採集に行ってきた中でアンモナイトらしき不明な化石を採取したのでご報告します!

.





大きさは確認できる所までで約2cm、
産地は勿論岩室層ですが岩室層からアンモナイトなどの頭足類は現在まで発見されていません。なのでこれがアンモナイトなら初の産出になります!また、種類まで分かれば地層の絶対年代も明かされる事になりますので大きな発見になります。
アンモナイトではないにしても周りには貝化石の跡がありますので化石である確率は高いです。
母岩の裏側にもエオミオドンと思しき貝化石がいくつか確認できますので期待は大きいです。
ジュラ紀に繁栄したトリゴニアの断片にも見えなくもないです。
岩室層は頻海性の堆積物で汽水生の二枚貝と海生の二枚貝が共産する珍しい産地で海成層からのみしか産出しないイタヤガイ科のペクテンを稀に産出します。なのでアンモナイトが絶対でないとは言い切れない産地なのです。
ただ今回と似たようなものを以前にも2つ程発見していて、どれも似たような特徴を持っていました。それは石の亀裂と亀裂が走る間の中にあるというものです。正直化石ではなく石の何かだったら悲しいですがその線も十分にあります(^_^;)
話は変わりますが、かつて群馬県上野村に三畳紀の二枚貝を大量に含む塩ノ沢石灰岩がありましたがそこから汽水性のバケベリアや海生のペクテン類が沢山産出する事からごく浅い海?で堆積したと推定され、アンモナイトは出ないだろうと考えられていましたが結果いくつかのアンモナイトが発見されました。
堆積した環境は少し違うかもしれませんが岩室層も河口や浅い海で堆積したとされているのでアンモナイト産出の可能性はありえます。
果たして今回見つけたものはアンモナイトなのか、他の化石なのか、それともただの石の何かなのか…真実はまだ分かりませんが可能なら鑑定してもらいたいと思います(^o^)

最近8月に入り更に暑くなりましたね、熱中症に注意しながら発掘をしていこうと思います。
ではまた!