単調なシーサイド
そっと寄り添うブックエンド
平和な世界が襲いかかる
そして、こう囁くんだ
おまえは何のために生きてるんだい
生きてる意味はあるのかい
トイレの上で
バスタブの中で
俺の心を揺さぶる黒い天使
ランチタイム
陽に照らされて
俺の頭をかき乱す白い悪魔
奴らが耳元で叫ぶんだ
どうしてちっぽけな毎日を守ってるんだい
どうしてくだらない所に浸っているんだい
俺は何のために生きてるんだ
神様、答えてくれないか
俺の存在の意味を教えてくれないか
現実と幻想の境目をみごとに表現した意味ありげな詩。現実感の薄い言葉のなかに戯れる真実が、確信をついている。切なくて激しく、はかなくてシュールな世界。絶望のなかの希望をつくりだす歌うたいは、人が眼をそむけたい心情を浮き彫りにする。赤裸々な言い回し。わしづかみされた心。ギターの音色と彼の言葉が生みだすハーモニーが、鋼鉄の心臓からはずれたボルトに置き換えられ、風穴を埋めていく。
舞い散る白い結晶、どれもが真実
手と手をとり合う無数の妖精
温もりを求めてさまようリトルハート
まき散らす真っ赤なケチャップ
赤と白の水玉模様が色の魔法をかける
真っ白い結晶が世界を埋めつくしたとき
ほんとうの真実をつかめるだろう
雪化粧を見ている心は
透き通ってくるだろう
青空を焦がし、地平線を燃やし尽くしていく太陽。紅く発光した夕日に街全体が染められ、絶望と希望を同時に歌う老人をもオレンジ色に変える。綺麗な夕焼け空と、破壊を創造し希望を再生する彼の詩が、弦の調べに乗せられ巧みに調和している。薄暗い街並に、まるで音と声だけが唯一の生き物であるかのように、ゆったりとタップを踏んでいる。
白い羽をバタつかせて泳ぐ紋白蝶
何処へ行くのだろう、その小さな姿で
短い人生を生きつづける紋白蝶
何を思うのだろう、そのはかない心で
俺に聖なる源泉を分け与えてはくれないか
生きることに疲れた俺の心に
くつろぎと透明な光を投げてはくれないか
人の心を感じない俺の心に
もう、おまえ達を捕まえたりはしないから
真っ白い心を引き裂いたりしないから
オーディルとパブリロは幻想的なシチュエーションに身も心もゆだねていた。
次回へ続く