デンタルコーチ -25ページ目

入れ歯の思い出

僕の父方のばーちゃんは、僕が物心ついたときから総入れ歯だった。


ばーちゃんの話を信用するなら、50を過ぎたときから総入れ歯になったらしい。


死んだのは94くらいだったので人生の半分近くを入れ歯という”もの”を介して

栄養を取りつづけたのだ。


入れ歯は顔をつくる。表情をだす。物を噛む。当人にとっては無くてはならないものだ。


ただ僕にとっては面白い道具であった。


時々、ばーちゃんはかぱーっと入れ歯をだして僕を楽しませてくれた。その表情が

おもしろくて何回も何回もせがんだものだった。


そんなばーちゃんの鉄板ギャグの小道具がどうしても欲しくなり、こっそり持ち出して二階の

自分の部屋に持っていこうとしたときあせって落としてしまった。


       パキッ


入れ歯が真中から折れてしまった。


それをばーちゃんにもっていったときの、ばーちゃんの慌てよう!


”なんでこわすんか!”


そうとう怒られてちょっと落ち込んだ。


でも、”ちょっと落としただけなのになんで折れるとや?”という、折れたものが悪い

という気持ちもなかったわけではなかった。


時はすぎて、僕が歯科大に合格した日。


ばーちゃんに、歯医者になることを伝えると、入れ歯をかぱーっと吐き出し、


”つくりかえておくれ!!”と懇願する


”いやいや、いまから勉強するとばい”と、ちょと笑って答えたのだが

その時の真面目な顔が忘れられない。家族の前では入れ歯の不満

を言ったことの無かったばーちゃんが頼むのだからよく噛めなかった

んだろう。


ばーちゃんが死んだのはそれから一年後のお盆だった。数えで100まで生きたじーちゃんの

あとを追うように死んでしまった。もちろん棺には僕がつくりかえてあげることができなかった

入れ歯が一組いれてあった。


今はインプラントを使えば入れ歯を動かなくすることが出来る。

僕のばーちゃんにしてあげれたら、さぞ喜んだに違いない。

かぱーっが好きだったおさない僕は少し閉口するかもしれないが。


もうすぐお盆。











ごみをひろう

僕の友人でもあり、歯科医師のF先生が

”毎日、ブログチェックしてるよ” 

との連絡がありました。

一人でも読者がいると思うとエンジンがかかる感じがします。


さて、僕の知り合いに

”子供のときから今まで思っている夢っていうか、なりたいことってある?”

って質問したことがあるんです。

その答えは、知り合いのプライベートなことなので控えますが、

次に

”じゃあ、なぜそれを目指さなかったの?”

とまた質問。


”無理だから”


これですよね。僕にも覚えがあります。

自分で自分の気持ちにおもりをぶら下げている感じです。

すべてを放棄している言葉ですね。

”無理”って10回いってみてください。ドンヨリするでしょ。


せっかく夢があるのならまず第一歩を踏み出しましょう。

その第一歩はすごく重いですけどね。

今まで自分がやったことのないことだから当然です。

最初は”無理!”ってかんじるでしょう。

じゃあ、できることから始めましょう。


そこで

”ごみをひろう”

あ、別にごみじゃなくてもいいんです。

自分が絶対できることって意味ですから。

僕の場合”ごみすら拾えないなら夢の達成なんて遠いやろ”

って感じがしています。











聞いてくれてありがとう

7月もそろそろ半ばですが、九州はなかなか梅雨があけませんね。


我がヤマチカ歯科小児歯科の玄関は少し階段があるので、患者さんが

すべりはしないか、ちょっとヒヤヒヤしています。

雨の日はスロープを使ってくださいね。


さて、今日のできごと。

久々に来ていただいたSさん。

入ってこられたときの顔は少しこわばっていて、歯医者こわいオーラを

かもしだしていました。

そんな患者さんには、会話が一番ときめこんで、いろいろとお話をしました。

お話をひととおり聞いてちょこっと治療をして、またお話を聞く。

今の気分とか、治療の要望とか、生活のこととか、患者さんがしゃべればしゃべるほど

しだいに表情がほぐれてくる。


30分ぐらいお話を聞いて患者さんがお帰りになるとき

”聞いてくれてありがとう。聞いてもらうことが一番の癒しになるんよ” と表情がやわらぎ

笑みさえもこぼれてました。


Sさん、こちらこそありがとうございます。笑顔でかえっていただく診療所は僕が目指すところです。

これからもたくさんお話してください。時間がゆるすかぎり聞かせていただきますから。






こっぱずかしい

いよいよホームページができあがってきました。


製作会社の社長にはいろいろとわがままを聞いてもらった甲斐があり明るい

ものができあがってきてました。


打ち合わせの中で感じたのは”写真をとられるのは難しい”ということ。

やっぱり慣れてないので、ぎこちないというか、こっぱずかしいというか。


なにか新しいことをはじめるときって、後ろ向きの力がかかるような気がします。

その力に対抗するためには初めの一歩に力をこめないとなかなか前に進めないですよね。

しかもがむしゃらな力じゃなく、目標をある程度みきわめながら。

今、レッドソックスの岡島を思い出しました。がむしゃらに投げているようで、目はちゃんと

ミットを見ている。そんな感じです。


こっぱずかしくてもやる。これが僕の第一歩です。





熱く語ってますか?

先日、僕の行っているジムでトレーニングをしながら若手のトレーナーA君と

話をしていました。そのA君がいまやっている勉強のこと、将来の仕事のことなどを

しゃべっていたんですが、最後に、

”すみません、熱く語ってしまいました”

と照れくさそうにいったんです。


この言葉、どこかでも聞いたなー・・・・そうそう!後輩たちといっしょに

食事をしながらしゃべっていたとき、その後輩も最後にそう言ってました。


”熱く語ってすみません”


日本の教育では自分をだすことのすばらしさを教えないですよね。

僕もどちらかというと自分をだせないタイプなんですが、今考えると

損してるなーって思うことがたくさんあります。

やっぱ熱く語らんといかんですよ!

それときちんと聞く事も大事ですけどね。








日曜診療の午後に

6月2回目の日曜日。

木屋瀬の街は静かです。


そんな暇な午後にふと 

”しなければならない”と”したい”の違いってなんだろう

という疑問がわいてきました。


タバコをやめて1年半たつのですが、禁煙が成功したのもMUSTからWANTへのシフトが

起こったからだと思います。


そのシフトが起こったきっかけは先輩との食事中にありました。

僕がタバコをふかしながら先輩に

”長生きしたいんですよねー”ってぼそっとつぶやきました。

”じゃータバコやめろ”と先輩。

”カチッ”  僕のスイッチがはいった瞬間でした。

それからタバコがやめれたんです。

今その話を先輩にしても覚えてないそうですが・・・


”しなければ”というのはある種、脅迫、プレッシャーがあるのでしょうか、そこから

逃げ出したくていろいろ言い訳を考えます。例えば”タバコをやめても、明日死ぬかもしれんし”

という訳分からん言い訳。手がさみしいとか口寂しいとか。  


”したい”は自分の気持ちそのままです。”したい”気持ちになったときに”する”

そしてそのときにコーチがいれば早く行動を起こし結果をだすことができると思います。


患者さんの気持ちを

”しなければ”から”したい”にシフトさせる。そんな歯医者になりたいと思います。



























4年目

6月7日でわがヤマチカ歯科小児歯科も丸3年になります。

木屋瀬という場所でもう3年。はやかったです。

この3年なにか変わっただろうかと自問自答してみると・・・


何も変わってない


というのが正直なところでしょうか。で、このままいくと3年先はどうなっているか・・・・


何も変わらない


と思います。


そこで6月からは思い切って、日曜診療をやることにしました。でもよく考えたら平日休みのほうが

都合がいいことが多いと思います。病院には普通にいけるし、行楽地は混んでないし。

とにかくどうなるか試してみないと分かりませんから。


それと月に一度は大学に行って新しいことを吸収してこようと思っています。


これからも頑張りますのでよろしくお願いします。


助け

久々、母校の大学にいってきました。

予防歯科講座のH先生とA先生にあっていろいろ教わってきました。


開業して数年たつと自分のやりたいこと、チャレンジしたいことが見えてきます。

そんなとき母校の先生たちはこころよく要望にこたえてくれます。

本当にありがたいなって思います。

また来月行きますので、よろしくお願いします。


困ったときは”助けてくれますか?”と素直に言えば気持ちも楽になりますね。





未完了

やらなくちゃいけないことって結構あるけどそのままになっていませんか?

あれもしなくちゃ、これもしなくちゃって気ばかりあせって結局なにもできなくて。


そういう未完了なことを考えるだけでエネルギー使っちゃいますよね。

こうやってブログを書くのもしなくちゃいけないことから逃げているかも。

でも書くことで、ひとつ未完了を完了できました。




ありました

昨日 、デンタルコーチという言葉があるかわからない、ということで

自分なりの定義をしてみました。そのあと、検索エンジンでちょっと

探してみたら、いらっしゃいました。デンタルコーチとして活動している人が。

なかなか一番のりになるのは難しいと実感しました。