白衣の物語

テーマ:

僕の彼女裕子は看護師。

地元のあおぞら病院で働いている。

勤務が不規則。

早番

遅番

夜勤

生活のリズムを保つのが大変。

 

出会ったのは3年前。

いわゆる合コンだった。

隣の席に座った彼女、何となく話があった

一応LINEを交換したけど

しばらくはコンタクトは取っていなかった。

 

僕が好きな中島みゆきのコンサートがこの町にくる。

暗い、といわれそうだけど、好きなんだ。

一人で行くのはさみしい。

友達を誘ってもたぶんこない。

ふと、裕子を誘ってみようと思った。

勇気を出して電話する。

しばらく時間をおいて、「いいよ」と。


いいコンサートだった。

おいしいと評判のイタメシ屋「ナポリーノ」でそのあと食事。

それから、なんとなく会うようになって

やがて恋人に。

彼女の手を初めて握った時驚いた。

ざらざらなのだ。

どうしても仕事柄手が荒れると言う。


僕はシステムエンジニア。

あまり大きな会社でないけど、

公益団体の仕事が中心でけっこうやりがいがある。

けど、手が荒れる事はない。

彼女は新卒で食品メーカーに就職した。

そして、変わりのない日々。

大手メーカーなので、待遇はやりといい。

普通そのまま勤めて、やがて結婚、寿退社。

なんてパターンが多いと思う。

でも彼女は違う道を選んだ。


ある日彼女が「ねえ、海見に行こうよ、今から」

と僕にいった。

ここから近くの海岸まで車で1時間くらい。

ちょとだけ考えた。

「分かった」。

僕は答えた。

理由は聞かない。

海についた

彼女はポツリと一言だけ僕にいった。

「ちょと、仕事できつい事があってね」と。

しばらくの沈黙。

あえて僕は聞いた。

「何があったの」

5分くらいまた沈黙。

そして、

「4歳の女の子が死んじゃった」

仕事の話を彼女がする事はほとんどない。

目の前の波が少し荒くなってきた。

 

 

 

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