さて、今回はクラシック編をお送り致します。

いつもは誰にしようかな?と結構迷うんですが
今回は不思議とぱっと決まりました。

はい、ショパンです。

美しく、はかなく、どこか都会的な響きのする上品な曲。
第一回目として彼以上にふさわしい人はいません。

実は私がピアノを始めたきっかけは彼の作品をNHKで
演奏しているのを見て、こんな風に弾きたい!
という思いからでした。
わずか5歳の少年にそこまで思わせた彼の作品は
どんな言葉でもっても、言い表す事は出来ません。


さて、オススメの作品ですが、やはり『Noctunes』です。
誰でも分かる洋楽入門-chopin

日本語で『夜想曲』と呼ばれるこの作品。
どの曲も素晴らしいの一言です。

オススメというか、必聴なのはこれでしょう。
『Nocturne For Piano In E Flat Major, Op. 9/2, CT 109』

まあ誰でも聴いた事ありますよね。
しかし何回聴いても美しい。そして胸にぐっとくる。


意外にこれを挙げる人が少ないんですが素敵です。
『Nocturne For Piano In B Flat Minor, Op. 9/1, CT 109』

いやあ、イイです…。


ちなみにクラシックの作品において一番重要なのは作曲家ですが、
実は演奏家、オーケストラだったら指揮者、あとは楽団。
これが実に重要なんです。
何故なら、直接音を奏でるのは紛れも無く演奏家だからです。
いくら作品が素晴らしくても演奏が駄目だとやっぱり駄目なんです。

今回アップしたのはポーランド人のピアニストのArthur Rubinsteinです。
色々なピアニストのショパンを聴きましたが、彼の演奏が一番好きです。
曲に酔い過ぎず、技術的にアプローチし過ぎずと、とてもバランスが良いです。
結構、どちらかに寄るタイプのピアニストが多いんです。
あとは解釈が『ん?』っていうタイプのピアニストも。
もちろん私なんかより遥に上手いですが、それはちょっと…
っていうのがあるんです。

彼は客観的に自身の演奏を聴きながらも作品への思いも伝わってくる。
個性が強過ぎず、弱過ぎず、絶妙のバランスです。
ブラボー!の一言。

例えば指揮者で言うと、カラヤンの演奏は私は好きではないんです。
あまりにも正確過ぎる。
堅い。
つまらない。
まだまだ色々言えますが、そういうところがあったりするんです。
もちろん、好みの問題なので一概には言えないけど、
ある程度色んな演奏家や指揮者の作品を聴き比べると、
同じ作品でも『これだけ違うのか!』っていうのに驚かされます。

ちなみに指揮者だと私はフルトヴェングラーが好きです。
逆に彼の演奏は熱い!
思いがビシビシ伝わってくる。
演奏によって演奏時間がすごいバラバラなのにちゃんと聴かせる。
すごい指揮者です。
あのヒトラーにも愛された名指揮者です。

毎度の如く話がそれましたが、ショパンと言えばRubinstein、
逆にRubinsteinといえばショパンと言える程、
彼のショパンは素晴らしい。


クラシックは聴き辛いというイメージはどうぞ捨てて下さい。
今の時代でも十分胸に響く珠玉の名作がたくさんあります。

クラシック編でこれからも素敵な作品を紹介していく予定です。



最近、えらいばらけたのを紹介するな、と思われた方もいらっしゃる
かと思いますが、ジャンルや年代に偏らず、なるべくたくさんの
素敵な音楽を紹介したいと思って、敢えて最近は色んなジャンルの
音楽を紹介してきました。
60年代、70年代のロックとかにはほとんど触れませんでしたが、
一応一通りの音楽を紹介したつもりです。
これからは毎回ランダムにジャンルを選んで、その中でオススメの
アーティストや作品を紹介していくつもりです。
もちろん60年代、70年代のロックにも触れていきますよ(笑)

ですので、まあお試し的な感じで気軽に聴いて頂ければ幸いです。
そこで素敵な音楽に出会えて頂けたら尚更です。


さて、次回は誰を紹介しましょう?

お楽しみに!

ではでは。
さて今回はBluesを紹介します。

これは中々のチャレンジです。
Jazzとも現代音楽とも違う、高い垣根を感じます。
もはやBluesは普通の洋楽ファンでも中々に受け入れられにくい
んではないか?と思う訳です。

そもそものところ私がBluesを聴き始めたきっかけは
大好きなJimi Hendrixの影響でした。
彼の起源を知りたいという気持ちからだったんです。
やっぱりそこから入ったというのは大きかったと思います。
ブルースマンの声を聴く旅の始まりでした。

ですので、今回は反則的ではありますが、
Jimi Hendrixを紹介したいと思います。

恐らくJimi Hendrixの名前は、音楽を聴いている人であれば
一度は聞いた事があるかとは思います。
彼はロックスターでありながら、純粋なブルースマンです。
自信を持って断言できます。
↓の演奏を聴いて頂ければ分かるかと思いますが、
完全にBluesの流れを汲んでいるアーティストです。
実際彼のコンピアルバムとして『Blues』という歴代の
ブルースマンの曲をカバーしている作品が出ている位です。

さてそろそろオススメの曲を紹介しましょう!
死の直前に演奏されたIsle Of Wight、つまりワイト島での演奏です。
『Red House』




きれまくってますね。
音がエライ事になってます。
私は彼の生涯の演奏の中でもこの演奏をベスト10に挙げる位好きです。
しかし残念な事に、この映像の中では前奏が切られてます。
本当の演奏は11分40秒なんですが、youtubeの動画には10分という
限界があって、泣く泣くこのような映像になってしまいました。
まあそれでもすごい演奏だと思います。
この演奏を一体何回聴いた事か…。



さて、Blues編をお送りした訳ですがいかがでしたでしょうか?
これがBluesか?とつっこまれると中々にツライところですが、
私としては彼はブルースマンだ!と胸を張って言えます。
しかし純粋なBluesとして紹介するには、いささかなりとも
抵抗が無い訳ではないです。

しかし、ここでいきなりバリバリのBluesを紹介して
拒絶、あるいは食わず嫌いになられるよりは、こうして段階的に
追って行った方が良いのでは?というのが私の判断です。
少なくとも私はそのようにしてBluesの魅力を知りました。
第二回目、三回目と少しずつ踏み込んでいきたいと思ってます。


さて、次回はクラシックを紹介したいと思ってます。
と言いつつ、さて誰を?と悩んでいるところです(笑)

ではでは。
前回宣言した通り、今回はJazzを紹介します。

毎回新しいジャンルの音楽を紹介するにあたって、
誰を最初に紹介すべきか非常に迷う訳ですが、
今回も例外なく迷いました。

特に今回はJazzという事で、殊更背中がしゃきっとする感じです。
Jazzの世界は本当に奥深く、私もそれなりに聴いては
いるつもりですが、世の中にはJazzマニアなる人が数多く存在し、
この小僧生意気に!、なんて言葉が頭をよぎります。

しかし、決めましたよ。
Bill Evansです。

これは批判が出ないでしょう。
と言うか出してみろ!と言う位自信があります。

さ、揚げ足を取られる前にササっとオススメを紹介しちゃいます(笑)
『Waltz For Debby』です。
誰でも分かる洋楽入門-waltz for debby


このジャケットはどこのレコ屋の壁にも例外なく並んでます。
曲もさることながら、何とも美しいジャケットです。

さてオススメの曲はそのまま
『Waltz For Debby』です。

これは鉄板中の鉄板ですね。

Jazzの曲には数え切れない程のバージョンがあります。
と言うのは、そもそものところマスターなんて無いんです。
Jazzという音楽の特性上、即興で演奏される事がほとんどで
毎回変化していきます。Take1、Take2…なんて具合です。
だから同じ演奏なんてこの世に一つも存在しないんです。
逆にそんな事をやる人は、Jazzなんて演奏できません。
楽譜通りなんていうのが存在しない世界なんです。
もっともそれがJazzの醍醐味であり、このTakeが!
っていうのがマニアの方々の間でしばしば語られます。

さてもう一曲
『My Foolish Heart』

猫背な彼が、とても美しいメロディーを奏でます。


本当は『Waltz For Debby』のオリジナルと、このアルバムの
もう一つのハイライトである『Milestones』というマイルスデイビス
の名曲をBill Evansがチャレンジしているのを紹介したかったんですが
残念な事にyoutubeに毎度の如く、はじかれました。
これについては中々難しい事ですが、個人的には止めるな!
って思います。
勿論著作権の問題なので軽率な事は言えませんが、別に利益の為に
アップしてる訳ではなく、逆に促すという意味では少なからず貢献
しているつもりなのですが、まあ仕方が無いのでしょうか。



さて、Jazz編の第一回目が終わろうとしている訳ですが
いかがでしたでしょうか?

最初書き始めるにあたって、間違った事を書いてはいけない、
っていう少し緊張にも似た感情があったのですが、
これは私にとってのJazzであり、もっともJazzマニアの人なんか
見ないだろうし、別に見られたところで『何か?』っていう
開き直りではないですが、これは私のJazzです!っていう
純粋なる気持ちが芽生えてきたので、いつも通りの
マイペースな感じで書きました。

そもそものところ、音楽は知識の比べ合いなんかで競うような
対象ではないんです。そんな下らないものでは決してないんです。
残念な事にそういう人がいるのは確かですが、私はそんな人に
読んでもらう為に書いている訳ではないし、読んでもらいたくもないし
つまるところ、純粋たる素敵な音楽との出会いの為に書いているんです。
この点だけは、どうしても譲れません。
もしもそれが失われるようなものになるようであれば
潔くさっさと止めます。


さてさて、次回はBluesなんてどうかな?と考えています。

ではでは。
前回の現代音楽はいかがでしたでしょうか?

あまり聴かれる機会が少ない音楽を紹介するというのは、
少しの不安と大きな期待が入り混じった、不思議なものです。

さて今回もあまり聴かれる機会が少ないであろう音楽、
民族音楽をご紹介したいと思います。

民族音楽とはそのまま伝統音楽と呼んでも良いと思います。
つまりは世界各地に残る、伝統音楽の事です。
日本で言えば、雅楽とかが挙げられます。

色々紹介したい国の音楽がある訳ですが、今回はその中でも
私が一番好きな国の民族音楽をご紹介します。

その国とは、ずばりインドです。
そうです、カレーの国、象の国、仏教の国…何でも良いですが
多くの謎が残る、神秘の国です。

一言でインドの民族音楽と言っても、国の大きさが
半端じゃないので、とてもじゃないけど全部紹介し切れません。
ですので、今回はその中でも比較的聴き易く、且つ魅力を持つ
アーティスト、音楽を紹介します。

はい、Zakir Hussainです。
彼はインドの古典楽器の一つのタブラという打楽器の巨匠です。
タブラとは、右に置かれ高音を出すダヤンと、左に置かれ低音を
出すバヤンという二組の楽器から成ります。
(位置は観客から見たら逆です)
実際に↓の映像を見て頂くのが、手っ取り早いですが、
それぞれとても多くの不思議な音を出します。
例えば低音(左)は皮の張りを手の平で変えながら出しますので、
トーキングドラムのように音が変化します。

実際私自身、その不思議な音に魅せられ、購入しちゃいました。
まだ練習の日々ですが、とても奥が深いです。
たった二つの太鼓で20以上の音が出ます。
その音もさることながら、驚異的なのはリズムの豊富さです。
多分、億単位です…。

インドが世界で一番数学が得意な国というのはご存知でしょうか?
例えば日本では九九がありますね?
これがインドでは20×20まで存在し、小学生は普通に暗記します。

何でいきなり数学の話題を持出したのかと言うと、インドの
リズムの作り方がとても特殊な形態を成しているからです。

例えば西洋的な考え方では3拍子4拍子等、基本的に掛け算で
リズムは構成されます。
しかしインドでは、3+4で7拍子、あるいは21+33で54拍子等
足し算で構成されていきます。
だから億単位の天文学的なリズムパターンを誇る訳です。
しかもそれが部族や時代によって異なり、そうしていくと
やはり恐ろしい数のリズムが存在するんです。

話がやや反れましたが、このZakir Hussainはそんな様々な
時代、部族のリズムをほぼ網羅し、それらを即興で紡ぎ出す
インド国民9億人の頂点に立つ、文字通り超人な訳です。
しばしば神として崇められる程です。


はい、そろそろ良いでしょう(笑)
これがZakir Hussainです。

強烈ですね。
どうやって一人であんなに色んな音を出してるの?といった感じです。
またリズムも急に速くなったり、拍子も次々と変化していきます。
個人的には彼とAphex Twinのコラボとかすごい興味あります(笑)


↑はタブラを分かり易いように、タブラソロをカットした
ものなので、本当のインドの古典的な曲では↓のような
流れで展開されていきます。
一時間と長いですが、本当はこの長さで演奏されますし、
プレイヤー同士の駆け引きや展開を楽しむには↓をお勧めします。




これこそ音楽の醍醐味だと思います。
世界にはまだまだ知らない音楽が沢山あります。

これからも民俗音楽編では、色んな国の音楽を
紹介していきたいと思います。


次回はそろそろJazzを紹介しようかなと思います。
これまた実に奥深いです。

ではでは。
さて、今回は現代音楽をご紹介したいと思います。

『現代音楽』というとどんなイメージを抱かれるであろう?
NHKで日曜日の夜にやってそうな堅いイメージ?
前衛的な難しい音楽?
それとも全く持ってイメージのつかない音楽?

まあ、どれでも構わないのだが、まず誤解を解かなくてはいけない。
現代音楽とは決して難解で、前衛さを追求した音楽ではない。
現代音楽の一般的な定義では、第二次世界大戦後に作られた
西洋クラシック音楽の流れをくむ音楽である。

ベートーベンやモーツアルトなら誰でも聞いた事のある名前だと思う。
彼らが残した作品は現在においても十分に響く音楽であるが、
やはり古典的な響きである事は否めない。
音楽というのは生き物である。
その時代にあった音楽が生まれるのは必然的な事である。

そこで生まれたのが現代音楽である。
文字通り現代を反映する音楽。より聴衆の心に響く音楽。
それが現代音楽である。

しかし、第二次世界大戦後以降のクラシックの流れをくむ音楽
というだけで、その定義は非常に曖昧である。
実際に現代音楽と一言で言っても、非常に幅が広い。
もはや現代音楽という括りでは収まらないのだ。
それだけ、時代が、価値観が多様化し、またそのサイクルが
日を追う毎に早くなっているのだ、急速に。パチン。
3秒前の出来事はもう過去になってしまう。

と、言葉で書いてみたが、余計混乱させてしまいましたね。

そうです、聴いて頂くのが一番です。音楽なのですから。

今回ご紹介するのは、現代音楽の中でも私が一番敬愛する
作曲家、Steve Reichです。

都合が良い事に今回紹介する作品は、そんな第二次世界大戦を
モチーフにしたものである。

いつになく前置きが長くなりましたが、オススメの作品は
『Different Trains』です。
誰でも分かる洋楽入門-different trains

オススメの曲も何も、この作品は3つのパートに分かれている。
それらが合わさって、初めて一つの作品となる。
残念な事に著作権の兼ね合いで、youtubeにはじかれた。
何とか探して、Live版が見付かったのだが、
何故かpart2が見付からない。
まあ、それでもかなり衝撃的な作品には変わりない。
是非聴いて頂きたい

『Different Trains Part1』


『Different Trains Part3』



あなたの耳にはどう響いたでしょうか?
もちろん意思の強制なんかするつもりはない。
だけれども、この作品が放つ力、戦争がもたらした悲劇、
何か胸に引っ掛かってくれたら幸いである。

ちなみにこの作品は、戦争の映像をバックに演奏される事が多い。
そんな映像と一緒に聴くと、下手なドキュメント映画なんかより
遥に多くを語り出す。

ここに、戦争という事実。
そしてそれが生み出した多くの傷跡が生々しく次々に現れてくる。

すごい好きな作品なのにきちんと紹介できなくて非常に残念だが、
少しでも気になった方は、是非CDを買われる事をお勧めする。
これは色んな意味で事件である。


次回もまた違ったジャンルの作品を紹介しようと思います。

ではでは。