……また会ったな。龍の背に乗る民よ。
我は九頭龍大神なり!
戸隠山が開いたことで、我の登場となったところだ。
彼奴はまだ戸隠神社には訪れておらんが、我の指導を広げることに必死になっておることはお見通しだ。
神棚、お守り…
そうだ。今回は我の教えと言ってもいいのか、正直分からん。
なんといっても、この教えは特別ゲストによって我にもたらされたものだからな。
よし、そのゲストを紹介しよう。
恵比寿こと「事代主神」と、大黒こと「大国主命」だ。
うむ、良い笑顔だな。我もすごく気に入っておる。
この神様はなんといっても大きな腹を持っておるからな。何度も腹を触らせてもらっておるが、心地よさは抜群である。
そんな2柱の神様が我に教えてくれたものだ。ありがたや~
さて、腹が減ったかね?そうでもないかね?
とはいえ、誰しも腹が減る感覚を味わっておるはずだ。
もし、食事をするのであれば、以前我が教えた開運おまじないを含めた食事をしたまえ。
これを毎日やっておる人であれば、満たされたという感覚を掴んでおるはずだ。
あと、我が弟子である白衣を着た黒龍がこのようなトレーニングを紹介しておる。合わせて実行してみると、より感覚が研ぎ澄まされる。やってみたまえ。
では問おう。
その感覚を味わう部分はどこかね?
答えは「腹」だ。
以前教えた我の開運おまじないの効果は、腹で感覚を掴む練習にもなる。
すなわち、直感力も同時に鍛えられるのだ。
直感を鍛えることは、神様につながる練習にもなるからな。
で、最も簡単に直感を鍛えられる部分というものが、腹なのだよ。
食べて、膨れて、幸せを感じ、減って、苦労して、また食べる。とな。
「腹を据える」「腹を決める」といった、腹の慣用句は多数あるのだが、どれも本心を捉えておる。
本心に従うことができる…すなわち、直感を信じることができる者は、成功していくのだよ。
腹は、「肚」とも書き、土が含まれておるということは、最も大地に近い働きをする部位でもある。
己の魂はどこに宿っておるのか、誰も考えたことはないはずだ。
しかし、昔の龍の背に乗る民は知っていた。
”肚に魂が宿る”とな。
腹の状態が分かれば、魂がどんな状態なのかも一目瞭然だ。
だからこそ、己の腹を大事に取り扱うことで、神様を大事に取り扱うことに繋がるのだよ。
ムキムキに割れておろうが、太鼓のように膨らんでおろうが、関係ない。
大事に取り扱う気持ちがあれば、我はいいのだ。
さて、いかがかね?
この御教えを最後まで読まれておるのであれば、今から実施したまえ。
今すぐ実施することは、我との約束だからな。
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さらばだ!