【 新・秋田人物伝 05 】
長谷川 誠
長谷川 誠(はせがわ まこと、1971年4月2日 - )は、
日本のプロバスケットボール選手、指導者である。
ポジションはポイントガード。
現役時代の身長186cm、体重85kg。
"Mike"(マイク)の愛称で知られる。
1971年、秋田県横手市(旧平鹿郡雄物川町)に生まれる。
学生時代
小学5年生の頃からバスケットボールを始め、
雄物川中学校時代には3年次に東北大会3位入賞。
能代工業高校監督の加藤廣志にスカウトされ同校に入学した。
それまではセンターのポジションであったが、
高校ではガードに転向し、同級生の関口聡史らと共に
1987年の選抜大会、1988年の国体とウィンターカップ、
1989年のインターハイと国体の優勝に貢献。
高校卒業後は関口とともに日本大学に進学し、
4年次には大学三冠も経験した。
実業団 ・プロ選手時代
1994年、松下電器に入団、初年度よりチームをリーグ優勝に導き、
日本リーグ新人王とMVPを同時に獲得した。
1996年、この年日本リーグ2部に加入したゼクセルに移籍。
初年度に2部リーグを制覇し、1部昇格を果たす。
1997年、ゼクセルとプロ契約を結び、
日本初のプロバスケットボール選手となった。
2000年、ABAのサンディエゴ・ワイルドファイヤに移籍。
男子バスケでは日本人初の海外プロリーグ選手となった。
マリック・アレン、ピーター・コーネルらとプレーした。
2001年に帰国し、JBLスーパーリーグのいすゞ自動車に入団。
JBL準優勝、アジアバスケットボールリーグ準優勝などに
貢献したが、チームはこの年限りで休部となり、
翌2002年、新潟アルビレックスBBに移籍する。
2005年にアルビレックスがbjリーグに移籍し、
翌2006-07シーズンに行われたオールスターゲームに選出。
JBLとbjリーグ両方のオールスターに選出された初の選手となった。
アルビレックスには2009-10シーズンまで所属し、
その間2005-06シーズン、2006-07シーズンの2度、
フリースロー成功率2位にランクインした。
2010年にフリーエージェント宣言を行い、
同年に設立された秋田ノーザンハピネッツに移籍。
当初球団はヘッドコーチ就任を打診しており、
先に監督契約で合意していたが、
現役続行を望む長谷川の意向に応え、
bjリーグ史上初のプレイングマネージャーとして契約。
長谷川はフロント業務兼任となり、
試合の指揮はヘッドコーチが執った。
しかしハピネッツ所属初年度となる2010-11シーズンこそ
33試合・356分に出場したものの、翌2011-12シーズンには
18試合・122分、さらに次の2012-13シーズンでは
44試合を消化した時点で出場8試合・32分と、
怪我などの影響で出場機会は徐々に少なくなっていた。
日本代表として
バスケットボール男子日本代表としては
1994年から2000年までの7年間にわたって選出され、
1994年に広島県で開かれたアジア大会では3位入賞、
翌1995年に福岡県で行われたユニバーシアードでは
大会得点王となり、日本を準優勝へ導いた。
また、1998年には、31年ぶりとなる世界選手権出場を果たした。
レギュラーシーズン8試合を残した2013年4月2日、
自らの42歳の誕生日に記者会見を開き、
2012-13シーズン限りでの現役引退を表明。
シーズン終了後は指導者を目指す意向を明らかにした。
引退後
引退後は秋田ノーザンハピネッツのテクニカルディレクターに就任し、
チーム編成とフロント業務などを担った。
また、日本バスケットボール協会3x3推進室専門委員にも就任した。
2014年7月1日、それまで秋田のヘッドコーチであった
中村和雄の後任として、ヘッドコーチに就任した。
秋田ノーザンハピネッツがB.LEAGUE 2016-17シーズン
B1残留プレーオフにおいて敗退し、
来期からのB2降格が決定した責任を取り、
2017年5月18日、ヘッドコーチ辞任を表明した。
引退試合
2014年1月25日には
日本人選手としては初となる引退試合を開催した。
2014年1月25日に秋田市立体育館で行われた引退試合は、
翌26日にで行われるbjリーグオールスターゲームのイベントの
一環として行われたものであった。
長谷川は親交のある選手や元選手を集めた
「長谷川フレンズ」を結成し、
長谷川の母校である能代工業高校と対戦した。
対戦相手に能代工業を選んだ理由として長谷川は、
近年全国制覇から遠ざかっている母校の強化を挙げた。
2,214名の観客の前で行われた試合は長谷川フレンズが
72対61で勝ち、長谷川は11得点を挙げた。
長谷川フレンズメンバー
ヘッドコーチ:小浜元孝(元・いすゞ自動車監督)
コーチ:原田茂、榎本日出夫
3 小納真樹 PG 1973 173cm
秋田県 元・トヨタ自動車アルバルク
4 長谷川誠 PG 1971 186cm
秋田県 秋田ノーザンハピネッツ
7 鈴木慶太 SG 1981 180cm
神奈川県 F'SQUAD(ストリートボール)
9 池田千尋 SG 1984 182cm
神奈川県 平塚Connections(ストリートボール)
10 山崎昭史 C 1968 216cm
愛媛県 元・松下電器
11 佐久本智 F 1972 190cm
沖縄県 元・トヨタ自動車
13 吉元悠 PG 1982 170cm
秋田県 元・秋田ノーザンハピネッツ
14 加藤真 F 1982 192cm
宮城県 元・秋田ノーザンハピネッツ
32 石橋貴俊 C 1968 210cm
北海道 元・日鉱共石・ジャパンエナジー
34 大場清悦 G 1973 175cm
秋田県 元・ゼクセル、
秋田ノーザンハピネッツ・ゼネラルマネージャー
45 古田悟 C/F 1971 199cm
愛知県 元・トヨタ自動車
69 湊大樹 F 1991 190cm
秋田県 専修大学
C いすゞ自動車時代に秋田県立体育館で行われた
JBLスーパーリーグの試合、偶然拝見したことがあります。
長谷川さんの風貌って一見強面そうに見えるんだけれど、
熊のプーさんに似たところがあって、
なかなか愛嬌ありそうで、可愛いところがありますね。 〈笑〉
現在、秋田ノーザンハピネッツでは
15歳までのジュニアチームを結成し、他のジュニアチームと
対戦して行くそうで、只今、20名程募集中だそうです。
秋田の未来を継ぐ若い選手の育成が目的だそうで、
将来は十代のプロ選手も夢じゃないかも知れませんね。