↑ 大番所休憩所 湯殿 ↓

 

 

湯殿
入浴するための部屋。現在ではあまり用いられない。

風呂とは、温浴のためや、漆器に塗った漆(うるし)を乾燥させるために、専用の部屋や室(むろ)を蒸気などで満たした設備。

浴槽にお湯を張り、そこに体を浸かるというスタイルがいつ頃発生したかは不明である。

古くから桶に水を入れて体を洗う行水というスタイルと、蒸し風呂が融合してできたと考えられている。

この入浴方法が、一般化したのは江戸時代に入ってからと考えられている。

 


台所
台所とは、屋内において調理を行うために設けられた場所である。流し台、作業台、収納場所と作業空間から構成される。 

 


番士
武家時代、殿中その他諸所の警備にあたった武士。 
 
手形改めや通行人の検閲などの、関所の実務を担当していた役人です。

 

 

 

↑ 囲炉裏の自在鉤 ↓

 

 

↓ 右端は火消し壺

 

 


中間(ちゅうげん)
「仲間」とも書く。
武士の最下級で、侍の下、小者 (こもの) の上に位した。

鎌倉時代から現れ、戦国時代には一般化して主人の身のまわりの雑務に従事。

江戸幕府では,若年寄の支配下に,中間頭3人が組頭3~4人を従え、1組 150~250人の中間を統率した。

諸藩も幕府と類似の職制をもっていた。 

 

 


下番(かばん)
箱根関所の職名。

箱根関所の小使。番士が人選して雇い入れ、若干の給金を与えた。


土間
土間(どま)とは日本建築における家屋内の一部を構成する間取りである。 

土間は戸外と屋内の中間的な場所にあたり、日本家屋では「屋内では靴を脱ぐ」という生活習慣があるが、土間に限っては土足のままでもかまわない。

このため現代住宅でも「靴を履いたり脱いだりする場所」という位置付けで存続している。

日本家屋の玄関、学校の昇降口も、土間の一種と考えることも出来る。

土間は基本的に戸外と同じ扱いであるため、一時的に土間に下りる場合でも、突っ掛けなど簡易的な履物をはく。 
 


作業場
雨天などの際に農機具や漁具の手入れを行う作業場として活用される。

数畳から十数畳程度の広さを持ち、ござやすのこを敷いて座ったり、あるいは靴を脱いでそれらの上に立ったりもする。
 
ごみや埃の出易い作業をする上で、掃除の簡単に済ませられる土間を利用したと思われるが、その一方で古い農村部の日本家屋では、板の間がそのまま生活居住空間で作業場所は特別に設置しなかったため、汎用性のあるスペースとして利用されていたようだ。

また、伝統的農村家屋では用途によって板をはめて板の間として使用したり、板をはずして土間として使用したりするスペースが設けられていることもある。 

炊事場
調理では火や水を多く使うことから、床が腐る心配がない・燃え移るものの少ない土間が必然的に利用された。

また竈など火を使う設備を設置する上でも、土間の方が設置がし易く、火災予防の観点からも有効である。この為旧家などは炊事場が土間となっている事が多い。 

伝統的な農村家屋では、便所や風呂は母屋から離れた別小屋になっていることが多いが、炊事場に関しても、母屋の中ではなく外に設置し、屋根をかけて作っているケースも少なくない。

構造的には軒下の一種であるが、風雨を避けるための簡易的な壁を回しているため、屋外なのか屋内なのか、判断が難しいところである。

こうした構造から、炊事場を釜屋(かまや)と呼ぶ地方もある。 

箱根巡りシリーズ 箱根関所(写真は全て4月7日撮影)