寄木細工
様々な種類の木材を組み合わせ、それぞれの色合いの違いを利用して模様を描く木工技術である。
様々な種類の木材を組み合わせ、それぞれの色合いの違いを利用して模様を描く木工技術である。
日本においては神奈川県箱根の伝統工芸品として有名であり、200年程の歴史を持つ。
縞(シマ)、市松、紗綾型(サヤガタ)、麻の葉、マス、矢羽根、青海波など日本の伝統文様を木で寄せた技法である。寄木細工の文様は年代、メーカーなどによって微妙に異なった風合いがある。
毎年正月に開催される箱根駅伝では、往路優勝チームに寄木細工で作られたトロフィーが授与されることで知られている。
なお、欧米では床板細工など指すものと捉えられているので日本のそれとは違っている。
なお、欧米では床板細工など指すものと捉えられているので日本のそれとは違っている。
スペインの伝統工芸品 タラセア(寄木細工)
グラナダの世界遺産登録・アルハンブラ宮殿(2003年10月撮影)
スペインのアンダルシア州グラナダ県グラナダ市南東の丘の上に位置する城塞・宮殿である。
天井は壮麗豪華な寄木細工
タラセア(寄木細工)の技法は、中世アラビア人によってスペインに伝えられたもので、手の込んだ細工の家具や工芸品に現在でも広く活用させています。
タラセア(寄木細工)の技法は、中世アラビア人によってスペインに伝えられたもので、手の込んだ細工の家具や工芸品に現在でも広く活用させています。
宮殿の多くの天井や扉には、様々な寄木細工が施されています。
「黄金の間」の天井は、レバノン杉等、珍しい木材を用い、金箔が施された壮麗豪華なものとなっています。
「黄金の間」の天井は、レバノン杉等、珍しい木材を用い、金箔が施された壮麗豪華なものとなっています。
客人の控え室として使われていました。他には、まるで夜空に満点の星が瞬いているような「大使の間」の天井も見事です。
またガイドにによると、グラナダのタラセアは、19世紀、スペインの宣教師を介し、日本の箱根の寄木細工にも影響を与えたと言う話もあります。
時代が移りゆく中で、グラナダの寄木細工は、キャビネットやテーブル、さまざまな形の装飾品、旗、そしてグラナダの天才職人の作品として世界で認められてきました。
時代が移りゆく中で、グラナダの寄木細工は、キャビネットやテーブル、さまざまな形の装飾品、旗、そしてグラナダの天才職人の作品として世界で認められてきました。
この技術は、寄木の幾何学模様によって再現され、通常は不規則なギリシャ様式やムデハル様式の星型の組み合わせでできています。これは宮殿の偉大さを表現した、アルハンブラ宮殿の天井で見ることができます。
寄木細工はムスリム支配下にあった中世に存在したものによく似た、グラナダに伝わる古くからの技術です。
↑ グラナダの寄せ木細工(2003年10月撮影) ↓
製材方法
材料には全国各地の樹木が利用される。
材料には全国各地の樹木が利用される。
ホオノキ、ニガキ、サクラ、ミズキ、タモなどの雑木、さらに倒木して土に埋まり、数百年が経過して微妙な色合いがついた桂などの埋もれ木・神代(ジンダイ)を使用する。
地元・箱根山の樹木は植林された人工林が多いので、素材としては適していない。伐採のちに数年間放置して自然乾燥させる。
材料選びは赤身が弱いものを小寄木(こよせぎ)、強いものを無垢にし、横挽きして手押し鉋で修正し、縦挽きして尺貫法で1分 - 1分5厘、約3 - 4 ミリメートルと厚さを決める。
ねじれ、そりの強い材料は使えない。自動鉋盤で2.5 - 3.65 ミリメートルというように木取りの仕上がりの寸法を決める。
寄せ木を施した木材から木製品に加工する技法をムク作りという。
無垢(むく)材は広い木端面があればいろいろな木材で接合は可能である。
無垢(むく)材は広い木端面があればいろいろな木材で接合は可能である。
大きな縞のブロックを木工のろくろ、旋盤などを使い立体的な美しい曲面に仕上げ、丸盆、ぐいのみ、なつめなどができる。
表面は寄木にして材料を積層にしてフロアーなどの床材にも応用できる。小寄木の場合は傾斜させる治具を使い四角と三角の棒の木片を作る。
これで木取りは終わる。
色が異なる各種の木片を複数寄せ合わせて接着剤で止め幾何学的な模様のある種板を作成する。
色が異なる各種の木片を複数寄せ合わせて接着剤で止め幾何学的な模様のある種板を作成する。
麻の葉の場合は三角を3つにスジを入れて1つの三角の寄木、単位文様を作
る。
六角にした寄木を鉋で面一(つらいち)に修正とスジを型板に入れ万力をかける。そして最後にひし形にして終わる。次に大寄せという工程に入る。
この大寄せでは各単位文様から大きさ、材料の良し悪しを決めていきバランスのよい小寄木にしていく。
種板の表面を薄く削った物をズクという。ズクは木箱などの他の木製品の表面に貼り、その文様、絵柄を楽しむためのものである。
種板の表面を薄く削った物をズクという。ズクは木箱などの他の木製品の表面に貼り、その文様、絵柄を楽しむためのものである。
この技法をズク貼りという。小寄木、山水、大名行列などの寄木または木象嵌に埋木を施して、湿らせたズク板を鉋で削るのだが、削れ具合があるため硬木と軟木の組み合わせはできない。
削った後は万力で重しをかけ乾燥を防ぎ、紙に裏打ちする。これでズク貼りができる。
製法の際に出た木くずは、寄木細工を利用したキーホルダーなど小物に使われることが多い。
製法の際に出た木くずは、寄木細工を利用したキーホルダーなど小物に使われることが多い。
箱根旧街道一里塚
箱根旧街道杉並木の入口にある江戸から23番目の一里塚で、現存する貴重な本物の一里塚のひとつです。平成10年(1998)に復元。
恩賜箱根公園
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根にある神奈川県立の都市公園(風致公園)。国の登録記念物。
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根にある神奈川県立の都市公園(風致公園)。国の登録記念物。
ここはかつての函根離宮跡で、1946年に一般開放された。芦ノ湖に突き出た塔ヶ島と呼ばれる半島にあり、離宮を模した展望台からは箱根外輪山や富士山が一望できる。
園内の散策路では、5月にはツツジ、夏から秋にかけてはヤマユリを楽しむことができる。周辺には箱根関所跡や旧東海道杉並木などの観光名所がある。
離宮当時の地形や施設の痕跡を生かした公園整備が、造園文化の発展に寄与した意義深い事例であるとして、2013年に国の登録記念物に登録された。
↑ 恩賜箱根公園 マメザクラ ↓
箱根巡りシリーズ 箱根湯本温泉(写真は全て4月7日撮影)
























