臼杵の二王座は、魅力的なお寺が集まる寺町。

 

 中でも臨済宗妙心寺派の見星禅寺(けんしょうぜんじ)は、見どころの多いお寺だ。

 「ほんまもん観光人」として修学旅行の受け入れを引き受けて頂くことになった安藤恵聡ご住職と安藤恵薫閑栖和尚を訪ねた。

 閑栖和尚とは私も初めて耳にする言葉なのだが、ご隠居された方をこう呼ぶのらしい。

 

 

山門にかかる「座禅写経」の文字

 

 開山は寛永11年(1634)。

 ご本尊の観音菩薩像の脇には、持国天と不動明王が守護していて、密教系の寺院から受け継がれたのではないかとの事。

 

 

本堂で座禅や写経の他、結婚式なども行えるとの事

 

 最も有名なのは、マリア観音(別称:ひと言地蔵)。

 キリシタン弾圧後、臼杵川の淵に捨てられ沈んでいた石像を5代目住職が引き上げて、敷地内に祀ったと云われている。

 キリシタンマニアの私は、これを見ずして見星禅寺は語れないと常々思っていたので、今回見る機会が得られてたいへん本望である。

 

この極めて中間的というかグレーな姿がキリシタン遺物の良さ

 

 意外だったのは、別府が生んだ人間国宝・生野翔雲斎氏が茶室の天井の竹を編んでいたということだった。初めて知った。

 

本堂には息子である生野徳三氏の作品も展示されていた

 

 お寺は若い人からすると、辛気臭いとか式が高いといったイメージがあるかもしれないが、こちらのお二人は本当に気さくで話し好きなので、是非とも訪ねてほしい。

 

 

 

 

 

 でわ!