こんにちは。
TABETECO店主 浅見寿子です。
今日のテーマは『管理栄養士の存在意義』。
管理栄養士になって早17年。
今もずっと『管理栄養士の存在意義』を探し中です。
最近になって管理栄養士の「管」ぐらいは見つけられたような気がします。
以前、同僚が「管理栄養士は食のプロフェッショナルだからこんなにやりがいのある事はないんだよ」と自分の仕事を誇らしく話していたのが印象的です。
若い頃の私には、管理栄養士という仕事が壮大すぎて、押しつぶされていました。
病院では管理栄養士が実際に食事を調理する時間はありませんが、パソコンで献立をつくるのが私の仕事。自宅に帰ってから自分で調理し勉強していました。
管理栄養士は職場に1人とか2人とかの所が多く、当時私の職場も上司を含めて管理栄養士は2人でした。
現在は病院などで栄養サポートチームの重要性が認められて、管理栄養士の人数も以前よりは増えたと思います。
栄養相談は、自分より年齢も人生も食の経験もある人に食事の話をするので、管理栄養士の仕事の中でも特に苦手意識がありました。
10年以上前は、『栄養相談』という言葉でなく『栄養指導』という言葉が主流で、
医師に『栄養指導』を受けるよう言われた患者さんは、身構えていて、中には「そんな食事できないよー!」と怒り出す人もいました。
未熟な私は、人の食生活にアドバイスなんておこがましい、栄養指導って必要なの??と疑問を感じるまでに。
医師や上司から、患者さんに「厳しくしてください」って言われても、「厳しくする」という『栄養相談』がどういうものかわかりませんでした。
食事という毎日の生活を支えているものを簡単に変えるのは難しい。
管理栄養士は患者さんに適切な情報をお伝えし、その必要性を感じて取り組んでもらう。
そして、患者さんにとって良い選択ができるように支援することがいいのかなと思います。
それには、日常生活で栄養の知識が感じられるように私たち管理栄養士が情報を発信していく必要もあるのかなと思いました。
『TABETECO』として活動を始めたのは、「食のもつおいしさ、楽しさ、健康を多くの人に伝えたい、そして自分自身もその力を信じて、管理栄養士としての存在意義を見つけたい」と思ったからです。
ランチの提供では、季節の移り変わりを感じながら食材を選び、栄養バランスを考えて献立を作り、おいしさと管理栄養士の知識をふまえて調理し、お客様にお召し上がりいただく。
そして、さらに栄養情報を発信して、ご要望に応じ個別のご相談をお受けする。
このすべてを自分で行うことで、栄養と食と料理と健康の知識・技術がすべて結びつき、今は管理栄養士の仕事にやりがいを感じています。
これからも、みなさんに栄養の知識はおもしろくて大切だと思ってもらえるよう、栄養学を発信していきたいと思います。
そして、いつの日か管理栄養士になりたいと思う人が増えたり、若い管理栄養士さんのお役に立てるような働きができたらいいなと思います。
今日も最後までお読みいただき、どうもありがとうございます♪
17日㈪は祝日の為、ブログはお休みといたします。18日㈫更新します!
18日㈫は、『国分寺のカフェといろいろびより』でのランチ出店です。
メインは豚の冷しゃぶ、その他小鉢2種、サラダ、ご飯、お味噌汁のランチです。
ご予約入っております。お越しいただく際は、予約していただきますとスムーズです。よろしくお願いいたします☆