有明海と言えば、海苔!ムツゴロウ…、自然の恵み 豊かな海を思い浮かべ明日が、その自然を左右する、水門があります。
2月に雲仙/長崎(こちら)へ泊った翌日。 今度は北=唐津/佐賀(そちら)へ向かう道中、諫早湾干拓堤防道路(雲仙多良シーライン)を通ってきました。
この道は 国営諫早湾干拓事業によってできたもの。
諫早市高来町と雲仙市吾妻町 8.2km(クルマで約10分)を結んでいて、湾をぐるっと一周せずに直結しているので、かなり時短&便利なのです。
真っすぐな道が、海の上を走っているので、ドライブしたら 気分は爽快です!
道路の中間地点(雲仙から諫早市へ向かって左手)には、 ちょっとした駐車場があり、敷地内には事務所らしき建物、展望歩道橋やトイレもあります。
展望歩道橋に上ると、堤防道路たる所以がわかります。 道路が堤防の役目をしていて、 海を堰き止めているのを間近で見れます。
道路を隔てて反対側は、(海水ではなく)淡水の調整池が広がります。 建物の向こう側に見えるグレーの所=濁った水の調整池です。
高潮・洪水・常時排水等に対する地域の防災機能強化、かんがい用水が確保された大規模で平坦な優良農地の造成を目指し、諫早湾を締め切って巨大な干拓地を造るこの事業。農水省が1989年に着工し、現在に至っています。
土砂を運んで「埋め立て」るのと違って、「干拓」は 文字通り 水を堰き止めて 干からびさせる方法。
この道路の南北に それぞれ排水門が設けられていて、この門の開閉をめぐって裁判も行われていました。
優良農地が造成され&水害から解放された農業関係者、かたや 養殖ノリが変色し、貝の大量死滅など漁業被害を訴える漁業関係者。
防災、農業、漁業、いずれの立場からの意見も尊重して欲しいけれど、なかなか難しい問題。
このまま 開閉をめぐる対立が続くのでしょうか。