2015-01-26 13:11:46

「白隠フォーラムin TOKYO」 禅の思想はおもしろい

テーマ:日々のこと
先週新宿紀伊国屋で開催された「白隠フォーラムinTokyo」に行ってきました。
白隠禅師は江戸時代中期に仏教の禅の思想を庶民に広め、同時にたくさんの墨画を描いて教えを広めた有名な高僧です。

フォーラムでは、白隠研究の第一人者 芳澤勝弘先生と、宇宙物理学の最先端の研究者、佐藤勝彦先生が、それぞれの世界をお話しくださり、禅の世界の深遠を浮き彫りにしようという内容でした。それぞれの先生方の緻密な深い研究の内容を、一般人向けにわかりやすく楽しく解説してくださるという、贅沢な時間でした。
 佐々木先生の話で、宇宙130億光年の創生のお話しや、ヒグス粒子や真空のふるまい、同時多発的宇宙、ワームホールなど、宇宙物理学の最先端の話は、ファンタジーより壮大で、人知を超える難解さ。それを佐々木先生の謙虚な語り口で「自然科学はデータを提供するだけで「価値」を教えない、価値を決めるのはご自身です。」とおっしゃる。そのクールな概念の世界は悟りを開かれた仏僧のようにも見えます。
 一方、芳澤先生の話で、仏教と禅について興味深いお話しを聞きました。「悟り」を英語で約すと、Mind of Enlightment というような表現になるのですが、英訳は十分ではないと。英語の悟りは、個人の意識が開かれるという解釈だけが聞こえてくる。しかし、仏教の修行とは、「上求菩提・下化衆生」この後半に力点がある、というお話しでした。「煩悩を裁断するためには、無辺の衆生を利済すべし」。

禅の教えは、自分を探求することでありますが、自分が悟ることを目的に座禅を組む修行は、全体の半分しか示していない。


白隠さんの戯画でメビウスの輪にのような布にかかれた「在青州作領布杉 重七斤」という公案と布袋様の絵、3人の童子。童とは衆生をあらわしているそうで、永遠に繰り返されるメビウスの輪が「上求菩提・下化衆生」という修行の世界を表現していると思うと、なるほど、とイメージしやすくなります。

傘をさした布袋様が3人の童を従える絵も象徴的です。



 禅の公案は難しい、と考えていた自分ですが、こんなふうにユーモアをまじえて墨絵で表現した白隠さんの世界は、奥深く、すばらしい世界だなと感動しました。 

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2015-01-19 20:16:16

森山未来主演「PLUTO」を観てきました。

テーマ:日々のこと
今、シアターコクーンでやっている「PLUTO」を観ました。本当におもしろかったです!


原作は手塚治虫の鉄腕アトムの中の物語のひとつで、浦沢直樹がリメークした漫画PLUTOは全8巻の壮大の物語。




そして、近年のダンス界大注目の演出家シディラルビ・シェルカウイが演出・振付したという、演劇でもありダンスでり、漫画の世界でもある、分野の境界をはちゃめちゃに越えてしまうのですが、とても美しく緻密にまとめられた作品です。

そのダイナミックでチャーミングな舞台は、予想を大幅に上回るこのでした。主役の森山未来のアトム君は彼の魅力が存分に発揮されていて思わず感情移入してしまうし、永作博美や柄本明、寺脇康文などの俳優も、難しい役柄をさまざまな形で絶妙に表現していてすばらしかった。



日本の漫画が大好きなシェルカウイ氏。舞台に漫画のような立体的、同時多発的なコマ割り仕立てのようなシーンがあるかと思うと、コマ割りのはずの台形プレートが階段になったり、壁になったり岩になったり、CGや音楽もすばらしく。

完璧な人工知能が手に入ったロボットは、人間と同じように感情も持つようになるのかもしれない。しかし人間はロボットをモノとして扱ってしってガラクタのように処分することがロボットを悲しませている、という設定。人種差別ならぬロボットアパルトヘイトが起きてしまう。

人間がロボットに求める「完璧さ」はいったい何を作り出すのだろうか、と考えさせられました。 完璧な知能をもったロボットが喜怒哀楽の感情を持つことはありうるでしょう。
でも、ロボットは、人間のように「嘘」をついたり、「役割を果たす」ことをやめたり、裏切ったり、することができない。憎しみという感情も、ある時点まで理解することができない。という設定。イノセントな存在であるということを発見します。

 アトムみたいな心優しいロボットというものが存在するとしたら?人間より優れたヒーローです。そして、この舞台では、地球上の高性能ロボットを次々殺害するようにデザインされた「PLUTO」が主役。有能なロボットたちを次々殺していくPLUTOが最後に倒そうとするのはアトムです。ところが、アトムの心に共鳴し、最後に自らを犠牲にしてアトムを助け、人間を裏切って砕け散る「PLUTO」。
 人間の欲望は限りなく、憎しみと争いが終わらない世界の中で、ロボットの役割とは?不完全な人間の姿をロボットを通じてあぶりだします。心とは何か?人間とは何か?ロボットの向こうに壮大な神の采配を感じる、という聖書のような壮大な物語なのでした。

手塚ワールドのすばらしさを、楽しく、美しい舞台で表現としたシェルカウイの天才に惜しみなく感動の嵐でした。
 
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2015-01-06 21:56:58

あけましておめでとうございます。

テーマ:建築コラム
あけましておめでとうございます。
本日から業務を開始しました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


先日、私の師匠である長谷川逸子さんを囲んでのBYハウスの新年会にお招きいただきました。一緒に写っている、先生の笑顔が素敵な写真を六反田さんが撮ってくださったので、お宝としてここにアップしておくことにしてしまおう!




長谷川逸子さんは昨年上海で17万㎡のオフィスビルを完成させ、住宅の作品集を発刊され、留まることのない精力的に活動に大変刺激を受けました。
昨年発刊された「House&Housing」をいただきました。長谷川さんが独立してから現在までの住宅のアーカイブのような本です。それぞいれの住宅の設計につけられたキーワードが鋭く、とても新鮮に響いてきました。
音楽のように美しくデザインされた密度の濃い美しい本です。

建築家の仕事が、社会性や機能、空間のシステムなど、建築が形成する重層的な意味や価値を思いだし、自然環境のように自律して場を形成する力を持つ「建築」の可能性を、あらためて考える機会になりました。

まだなだ未熟な自分ですが、今年も一層精進し、使う人、暮らす人を幸せにする建築空間を追求していきたいと思います。


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