『スペインのフォリア』ジョルディ・サヴァール | 世界の歌謡曲

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スペインのフォリア ジョルディ・サヴァール
FOLIAS DE ESPANA - Concierto de Jordi Savall

 

 

FOLIAS DE ESPANA - Concierto de Jordi Savall.

 

Interpretes:
- Jordi Savall (Viola de gamba)
- Rolf Lislevand (Guitarra barroca, tiorba)
- Arianna Savall (Arpa)
- Pedro Estevan (Percusion)
- Adela Gonzalez-Campa (Percusion)

 

フォリア(folia)は、イベリア半島起源の舞曲。15世紀末のポルトガルあるいはスペインが起源とされるが、いずれかは定まっていない。サラバンドと同じく3拍子の緩やかな音楽。フォリアとは、「狂気」あるいは「常軌を逸した」という意味があり、もともとは騒がしい踊りのための音楽であったことが窺われるが、時代を経て優雅で憂いを帯びた曲調に変化した。

フォリアは、低音部の進行及び和声進行が定型化されるにつれて、これをもとに変奏曲形式で演奏することが広まった。17世紀にはイタリアで大流行し、多くの作曲家が採り上げている。このような手法は、シャコンヌやパッサカリアなどの変奏曲、あるいは『パッヘルベルのカノン』とも共通するものである。とくに、アルカンジェロ・コレッリの『ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ』作品5の12曲中最後に置かれた『ラ・フォリア』がよく知られ、フランチェスコ・ジェミニアーニはこの楽曲を合奏協奏曲に編曲にしている。その後も各時代で扱われたほか、フォリアとは明記されていないものでも、フォリアの低音部進行を部分的に採用している曲も多い。

コレッリの曲が有名になったため、フォリアそのものがコレッリの作品と同一視されるという誤解も広まり、20世紀になって、セルゲイ・ラフマニノフは、フォリアを題材にした変奏曲を作曲したとき、『コレッリの主題による変奏曲』作品42という題名をつけているほどである。


ジョルディ・サバール・イ・ベルナーデ(Jordi Savall i Bernadet、1941年8月1日 - )は、スペインのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、指揮者。

カタルーニャ地方のバルセロナ県イグアラダの生まれ。名のJordiはスペイン語風の読み方により「ホルディ」と表記されることがあるが、彼の出身地のカタルーニャ語により「ジョルディ」とするほうが本来の発音に近い。姓のサバールも同様に「サバイ」の方が近い。バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年にオリジナル楽器使用のエスペリオンXX(現エスペリオンXXI)を設立。1987年に声楽アンサンブルのラ・カペイラ・レイアルを、1989年にはコンセール・デ・ナシオンを設立。ルネサンスやバロックなどの作品を得意とするが、近年19世紀の音楽も演奏している。アラン・コルノー監督の「めぐり逢う朝」(1991)の音楽を担当し、サウンドトラックが高い評価を受けたことでも知られる。

(ウィキペディア)