『バラード』 ジョン・コルトレーン
John Coltrane Quartet Ballads full jazz album
1.セイ・イット - Say It (Over and Over Again)
2.ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ - You Don't Know What Love Is
3.トゥー・ヤング・トゥ・ゴー・ステディ - Too Young to Go Steady
4.オール・オア・ナッシング・アット・オール - All or Nothing at All
5.アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー - I Wish I Knew
6.ホワッツ・ニュー - What's New
7.イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - It's Easy to Remember
8.ナンシー - Nancy (With the Laughing Face)
バラード(Ballads)は、ジョン・コルトレーンがインパルス!レコードから1962年に発表したアルバム。タイトル通り、全曲バラード(バラッド)の作品である。
ジョン・コルトレーンの演奏は、主に激しい一面が評価されてきた。音楽評論家のアイラ・ギトラーは、切れ目なく続くサックスの音を「シーツ・オブ・サウンド」と形容し、1950年代末期にコルトレーンがモード・ジャズの領域に進むと、更に激しさは増していった。しかしコルトレーンは、デビュー当時からバラードも好んで演奏し、それが結実したのが本作である。コルトレーンの作品としては異色作だが、情感のこもった優しい演奏で、今もジャズを聴き始めたばかりのリスナーに薦められることが多い。
本作に関してしばしば伝えられるエピソードは、「サックスのマウスピースの調子が悪く、速いフレーズを弾けなかったため、苦肉の策としてバラード・アルバムを作った」というものであるが、実際のところは、プロデューサーのボブ・シールが、よりファン層を広げるために着想したようである。
「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ」は、元々はミュージカル映画『凸凹空中の巻』の挿入歌で、コルトレーン以前にもソニー・ロリンズが『サキソフォン・コロッサス』で、ビリー・ホリデイが『レディ・イン・サテン』で取り上げている。
(ウィキペディア)
