広い車庫に車が出入りして、

警察や弁護士が来て、

ウンスの知らない間にドローンの

持ち主を探す事になった。


夕食は、ユジンが二階へ運ぶ振りを

して、地下へ届けた。

皆んなには、難しい論文を

書いているので、暫くは夢中に

なって出て来ないと言った。


それぞれの時間を楽しみ、

部屋へ入った。


ヨンは、地下へと行き、部屋の前で

ウンスに電話した。



チェ・ヨンさん?

何かあった?



今、部屋の前に居ます。

ワインをご馳走してくれますか?


良かったぁ。ちょっと不安だったの。

今、開けるわね。



ドアが開いた。


どうしたの?刀なんか持って?


あっ、これはいつも持ち歩いていた

ので、つい癖で…


手を消毒すると中に入った。


食事は?ちゃんと食べましたか?


うん。しっかり食べたわ!

薬も飲んだわよ。


そうですか。何をしてましたか?


ああ、ビデオをでも観ようかと

思ってたの。

チェ・ヨンさんが来てくれたから、

まだ早いし、長いのでも

観ようかな?


いいですよ。


待って!ワインとつまみを用意するわ。

焼酎もビールもあるわよ?

う〜ん、これじゃ足りないか…


電話を取ると、


ユジンさん?チキンをお願いします。

皆んなの分もね。


はい。あの…もしかして、チェ・ヨン

さんもご一緒ですか?



あっ…うん…一人で退屈してないかって

心配して来てくれたの。


そうですか。良かったです。

暫くするとチキンが届いた。


ありがとう。ユジンさん。


チェ・ヨンさんが居るなら

安心です。ゆっくりして下さい。

では、失礼します。




少し話しませんか?


そうね。何か良くない事が

あったのでしょう?


ウンス様が心配する事はありません。


またウンス様?

イムジャでいいわよ。


暫くは家に居た方が

良さそうです。イ、イムジャは

有名なので。


あら?貴方の方が有名よ?

歌にもなるくらいだもの。


その事ですが、実は、王様を

王宮まで送り届けたら、

暇乞いを願いでるつもりでした。



どうして?


赤月隊と言う特殊な部隊に

居た時から、王には忠誠を

尽くしてきました。

師匠が死に際に俺に託したので

王宮で仕えてきましたが、

理不尽な王命にも従わねば

なりませんでした。

次々と仲間が去ったり、

死んだりして、残ったのは俺だけです。

もう、充分だと思ったのです。


赤月隊って?


特殊な能力を持った者が

集まった所で、秘密裏に動き、

悪をやっつけて居ました。


特殊な能力って?


王妃を止血したのは、

チャン侍医が鍼を刺した所に

此処で言う電気を流して、

止血しました。


電気?


何か壊れてもいい物は?


何かあるかな?あっ、昨日、お見舞い

だと届いた物があるんだけど、

名前も書いてないの。

此処に住んでる事は、限られた人しか

知らないわ。

何だか、気が進まないから、

開けてないの。

壊しちゃっていいわ!


送られて来た?それは変ですね?


でしょ?名前を書き忘れたのかしら?


まあ、後で誰かわかったら謝るわ。

綺麗な紙に包まれ、リボンで飾られた

30センチ程の四角い箱。


開けても宜しいですか?


ええ、いいわよ。


では、部屋の隅に隠れていて下さい。

危険な物かもしれません。


チェ・ヨンはその箱を開けた。

それは、高価そうな置き時計だった。


ウンスの所まで行くと、

手のひらから軽く雷攻を放ち、

壊した。



何?今のは何?

それに、時計?あっ!何?あれ?


雷攻を放って壊しました。

恐らく…


チェ・ヨンはユジンに電話して

呼んだ。



何かありましたか?


こ、これは?


届いたお見舞いの品だそうです。


はい。弁護士の方か、大統領夫人

かと思いました。

しかし、これは…

ユジンは手袋を履いて、箱に

バラバラになった時計を入れた。


待って!それ、盗聴器?

ユジンさん、隠さないで!


はい…小型の盗聴器とカメラらしき物が

中に仕組んであったようです。


テレビ局が其処までやったら、

違法行為よ?まさか…

昼間も?



ドローンが入り込みましたが、

チェ・ヨンさんが弓で落として

くれました。それにもカメラが…。


うそ…

ガタガタと震えだした。


ウンス様!大丈夫です!

警察も動いています。今は、

この家の主を探り出そうと

しているだけだと思います!

チェ・ヨンさん!後はお願いします。

私は警察を呼びます。


わかりました。


ユジンが出て行くと、

ガタガタと震えるイムジャを抱きしめた。



大丈夫です!俺がお守りします。

怖かったら、泣いてもいいです。


ど、どしよう?あの男だったら…

チェ・ヨンの胸に置く手が

怯えていた。


イムジャ?俺が怖くないですか?


うっ、うっ、だい…じょうぶ…


泣き止むまで抱きしめた。


大丈夫です。側に居ますので。

イムジャには近づけません!

子供をあやす様に背中をトントンと

した。


ヨ、ヨンさん…お願いがあるの。


何ですか?


形だけでいいの。この家の主人に

なって!


それは?


貴方を帰さなければならないと

解っているわ。

それまで…私達…結婚しましょう!

形だけの夫婦でいいの。


その後は?俺が居なくなった後は

どうするのですか?


海外に仕事に行ってると言うわ。

此処での戸籍は高麗には

影響しないでしょ?


お守りすると言いました!

それに…プロポーズは、

男からだと…。


本気で愛し、離さないので、

俺の側に居て下さい!

例え契約でも、イムジャが

安心するなら、俺を利用して下さい!


ヨンさん…

私…ヨンさんなら怖くないの。

どうして?


それは…二人が一緒になる

運命だからです!


運命の人?アミさんも言ってたわ。


そうです!イムジャ…

イムジャと会ってからイムジャの事しか

考えられないのです。


私も…どうしてヨンさんだけが

平気なのか…


言ったでしょ?運命だと…


そっと頬にキスした。




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まさかのウンスからの

結婚しましょう!です💗



2話程続きます。


★今日は喉が痛くて病院へGO!

休みになったので、アメンバー様改編です。

人間だから、間違いもあります。

そういう方はメッセージ下さいm(_ _)m

今から明日の17時までアメンバー受け付け

開けます。アメンバー希望の方は、

メッセージ下さいませm(_ _)m