良い画像が撮れました。17時前頃です。
暗いので、空の色が際立ってます💗




お、おい、いや、こちらへ。


マンボ兄が奥の部屋へと促した。


で、殿下なのか?


まあ、そういう事になった。


医仙は、モモモ、スススの王女なのか?



此処ではそうだ!


はあ?どう言い事なんだ?


ここまでの経緯を話した。


なんだ、そういう事か。


なんだではないぞ?

五分五分だ!

天界を知ってるのは俺だけだが、

ウンスは、有名な医者だ!


敬意が足らんと思わぬか?


あ、ああ。何でも、王と王妃は、

離宮に行ったらしい。


それでか?イ・セクが屋敷に来て、

俺を王にと望んだから、

俺はラピス・モスコミュール国の

跡継ぎで、こんな国の王に

なる気はない!と言ったぞ?


凄い事を考えたものだな?


それより、例の事は?


ああ、わからぬように進めてる。


それと、典医長だかが

逃げたらしい。

捕まえてくれ!

どうやら、イ・ジェヒョンも

イ・セクも加担しておったようだ。

トギを呼んでくれぬか?


わかった!


トギがやって来た。


ねえ?トギ?懐妊出来ない薬湯は

あるでしょ?


それは、ある。


懐妊しやすい薬湯は?


そんなものは、ない。


やっぱりね。適当な事を言って、

懐妊しないようにしていたんだわ。


どうしてだ?医仙?


誰が、典医寺を変えたの?


イ・ジェヒョンだ!


イ・ジェヒョンは徳興君と

繋がっていたと言う事だな?


そうよ!世継ぎがいなければ、

次に王座につくのはアイツよ。


だったら、探すのは簡単だ!

その典医寺長は妓楼の者だろう。


妓生が典医寺長とは、考えも

つかぬだろうな。



今、そこの妓楼の者達が化粧品を

買いにきてるよ?


ちょっと、行ってくる!


待て!イムジャ!俺も行く。


きゃあーっ!王女様!じゃなくて、

医仙様〜。何ですか?その可愛らしい

衣は?


貴女達に聞きたい事があるの。


何でしょうか?


妓楼って、他にもあるの?


あります!開京には三軒程あります!


其処に怪しい動きはない?

例えば、イ・ジェヒョンが出入り

しているとか?



ありますわ!何やら、羽振りが

良くなった妓楼が、ウチの店から

少し行った所を左に行くと

川沿いにあります。最近は、

そちらに押され気味なんです。


ありがとう。

じゃあ、この前の続きをしましょうか?

みんな、個性が出て綺麗になったわ!


はい!医仙様のおかげです。


じゃあ、特別にモスコミュールの

化粧品を持って来たんだけど、

使ってみる?


是非、お願い致します。

あっ、殿下は、女の化粧に

興味がお有りですか?

こんなに可愛らしく、綺麗な奥方様が

いるのに。


そうではない!離れて居たくない

だけだ!


医仙様はお幸せですね?


そうね!とっても幸せよ!


ウンスはサロペットのポケットから

ファンデーションとクレンジングを

三つだすと、


はい!これは、白粉の代わりよ!


そして、これで綺麗洗って落とすの。



一人のまだ、年若い子に化粧を

してあげた。


ほら?自然でしょ?紅も淡桃がいいわ!



凄いですわ!やはり医仙様です!

向こうの妓生に知り合いがいます。

調べて、マンボさんに報告します。

あっ、一人身重の者が居るとか…
  
聞き出しますわ!


これは、いくらするのですか?


いいわよ。あげるわ。





医仙様?少しお腹が目立ってきました?


そうなの。二人もいると、

毎日大きくなっていくのよ。


ところで、お二人のその装いは?


ああ、これなら、普段着で動き易い

でしょ?


本当に楽そうですわ!

流石医仙様です!

どのような装いでも素敵です。


ありがとう。ちゃんと、石鹸で

念入りに全身洗ってる?


はい!おかげで顔もスベスベに

なりました。


良かったわ。身体に異変があったら

マンボ姐さんに言ってね。



いせーん!クッパができたよ〜!



はーい!

教えてくれてありがとう。

ニコッと微笑むと奥に行く二人。


はあ〜。医仙様ってほんと素敵だわ!


将軍様と医仙様が居れば、

この国は安泰ね!

ずっと居て欲しいわ。


妓生の心まで掴んでしまう、

医仙であった。



川沿いに妓楼なんかあるのか?



ああ、四年前にできた!


其処だ!其処にイ・ジェヒョンが

来るであろう。


あの爺さんがか?



ジジイが妓楼に出入りとは、

恐らく、その典医寺長だかと

繋がっておるであろう。

身重の者がいるそうだ。

ジジイの子かもしれぬ。

徳興君は、既に居らぬ!

アイツの子だと言って来そうだな。



しかし、イ・ジェヒョンは、

お前の父親と懇意にしていたのでは?



俺は知らん!

チャ・ガンソクを利用して、

謀を考えていたのは、イ・ジェヒョンだ!

彼奴は元にも顔がきくと、

四年前にも言っていた。



真面目そうにして、

とんでもないエロジジイね。

ところで、トギは何で家に来ないの?



それは…色々と忙しい。

今、新しい薬を作ってる。

近いうちに行く。


わかったわ!必ずよ?



証拠がでたら、

ラピス・モスコミュールの力を

見せつけるとするか?


そうね。おかわり!

三倍目のおかわりをしたウンスだった。



 ーーーーーーーーー

人間とは欲深いものなのですね。

イ・ジェヒョンもその一人でした。