イ・セクが屋敷にやって来た。


殿下!あっ、将軍!

王と王妃を廃位にと、重臣達で

話し合いました。

その後は、是非、この国の王に

なって頂きたく、参りました。



王と王妃だけが悪いのか?

世継ぎ世継ぎと追い込んだのは、

イ・ジェヒョンと其方だと聞いたぞ?

重臣達は、四年の間、何を

やっておった?


いえ…それは…。


親元派に何も言えなかったのか?

俺から見れば、其方等も同じだ!



しかし、招き入れたのは、王妃です!


黙ってみておったのか?

他に策を考えなかったのか?

俺達武人は、常に策を考え動く!

年が明けたら、倭寇が大群で

やってくる!その策を考えてみよ!


えっ?しかし…我々は…武人では

ありません…



ならば、王も重臣達も剣を持て!

自分の身を守れる位の剣術は

身につけよ!



は、はい…



ねえ?あなた、前に、

今の王はどうか?って、

イ・ジェヒョンさんとあの

チョ・イルシンと一緒に私に

偉そうに聞きに来たわよね?

保身の為でしょう?


えっ?あっ、あの時は…その…


それが大事なの?

武人は、与えられた役目をこなすのよ?

重臣は、何をするの?

典医寺が変わったのも、

あなた達のせいじゃないの?



そ、それは…王妃が懐妊しないので…



じゃあ、もしも、あなたの奥さんが

懐妊しなかったら、捨てたの?

妾とか愛人を持ったの?


いえ…それは…わかりません…


子供が産まれれば、恵まれてるの?

そんな風に女は子供を産むものだ!

と思っているのは、モスコミュール

では、有り得ない話だわ!



その通りだ!子がいなくとも、

仲睦まじく暮らしておる!

俺達に子ができていなくても、

其方は、王にと望んだであろう?


そ、それは…殿下ですから…


同罪ね!あなた達重臣も、

王様も王妃様と同じだわ!


良く考えろ!

まずは倭寇への策を持って来い!

俺は動かぬ!

四年も何もせずに高い禄を

貰っておったと申すのか?

その禄で貧しき者達を何人も

救えたであろう。

兵士の事を思えば、寒さの中

固い飯で過ごして居た等、

知らぬであろう?

温かい飯を届けてやろうとは、

思わなかったのか?

戦で散った命がどれ位多いか知って

おるのか?

黙っていれば、危害はないと

思ったのだろ?

臣下である前に自分達も民だと

思わなかったのか?

高い禄でのうのうと生き、

貧しき者は命を落とした。

其方等が殺したのだ。

何もせずに居たとはそういう事だ!

それに、俺はラピス・モスコミュール

の跡継ぎだ!この国の王になんぞ

なる気はない!




は…はい…


最善の事をやったと思った

イ・セクは、全て否定され、

打ちひしがれて、帰って行った。




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やっと大寒波も落ち着いた?

そのせいで、家が近い私は

呼び出しをくらいました💦