とても素敵な時間だった | 鳥ちゃんはやっぱ適当がいい^^
このこ、どなた?

フタリシズカ

サイハイランがぼちぼち開いているかしら?
と、覗きに行くだけのつもりだった
(ほんとは大倉尾根歩く予定してたけど未明の地震にビビリ、やめた)

とにかく、いい天気
久しぶりにモンベルのワイドな山靴を履いて
10時半ごろ車で上の駐車場へ
問題なく止めて、手ぶらでぶらぶら歩き出す
気持ちよくて、歌なんかうたっちゃって♬

大磯方面への分岐過ぎたとこで、前を歩いてたおじいちゃんがなにやら周囲を気にしつつ振り返った
あたしを越して、後ろの人に
「おお!来てたんだ。今日はどこまで?」
みたいな
「このあたりに来たらなんかいいニオイがするんだけど何かなぁ~」
みたいな
後ろの方が何を言ったかは覚えてないけど
あたしはおじいちゃんを抜かさせてもらって先へ
すると、後ろにいたはずの方がいつの間にかとなりへ
「今日はどちらまでですか?」と、尋ねてこられたので
「サイハイランが開いているのじゃないかと思って見に来ただけなので、八俵山までは行きません」と、返した
歩きながら情報交換
キンランギンランシュンランニリンソウなどなど
なんと、あたしゃ全然知らなかったエビネの話も
こっそりね(⁠^⁠^⁠)と、案内して下さいました
残念ながらほとんど花は終わってしまっていたけれど
立派な青々とした葉の株が十はあったように思う
登山道に戻ると、先程のおじいちゃんが
「美味しいよ!イチゴ!!甘いの!」
と、どえりゃ~いい表情で立っていた
ここでは、モミジイチゴが美味しい時季なのです
数日前に全く同じところであたしもいただいておりました

なんとなくその後もおじさんと話しながらサイハイランのところまで
この花は、おじさん初めて見たらしい
キレイな花ですねと

あたしゃここで折り返すつもりだったけど
楽しそうに話を続けるおじさん
ま、いっか!と八俵山まで(⁠^⁠^⁠)

キツネノカミソリが、この辺に
なんて話をしていたと思ったら、突然
「四年になります」
「大腸ガンやって、健康のためにリハビリのつもりで歩くようになってから四年になります」と、おじさん
毎日よのようにここを歩かれているとのこと

八俵山の、いっつも折り返す大きなタブノキの下でお別れしました
「あたしはここで折り返します」
「そうですか!どうもありがとう」
「こちらこそ、教えてくださってありがとうございました」
お互い笑顔で
「また、お会いしましょう」

どでかいタブノキの幹に手を当てて
なんとなーく
「リハビリ、続けて下さいねーーーっ」
って、大声で言ったら
「はーーーい!ありがとう!!」
って、返ってきた
なーんか、素敵
おじさんのお陰で今日はいい日になる
ありがとーーーって、すごい思った
なんとなく軽やかな足どりで折り返す

来た道をまた歩いて
チラッまたサイハイラン眺めたりして
浅間山を過ぎ、湘南平方面へ下っていくと
まーーた高麗山へ向って歩いてくるあのおじいちゃんがいた
さっきと同じとこで何やらキョロキョロ
「何度も歩かれているんですか?」
「あれ?さっきもお会いしましたかね?」
「はい!」
シダをクンクン嗅ぎながら
「ここに来ると、なんかいい匂いがするんだよね。なんてゆーか花?木?の匂いかな?」
クックックックックックッなーんか失礼な表現かもだけど
とても可愛らしいおじいちゃん
チョロっとあごひげ蓄えたとても小柄なおじいちゃん
「それはシダですね、多分その匂いではないよーな」
周囲に、花といえばウツギくらいしか目に入りませんでした
指で指して「あれは、ウツギですけれど多分そんなに香りはしないように思います」
などなど
「お近くですか?」と、尋ねると
「近いも何も、すぐその下なんですよ」って
健康のために歩いているけども、道路は危ないからちょうどいいアップタウンのあるここを毎日のように歩かれているとのことだった
そして、おじいちゃんにとっても
ここは面白いところなのだそう
こうして嗅いだり、見たり感じたり
冒険心が湧くんだと話してくださった
ほんの数分のこのやりとり
ほんとにとても楽しかった

「私はひとの顔を覚えることができないから、またお会いしたらあなたから声をかけて下さいよ」と、とても素敵な笑顔
「はい!是非そうさせていただきます!お気をつけて!またお会いしましょう!失礼します」
と、お別れした

なんだろう
とても満たされている
お気に入りの場所でのこんな出逢いが
こうも心躍る時間になるなんて
楽しいんだもの


ここは、やっぱいい所
めっちゃ気持よく歩いて
湘南平で冷たいジュース飲み干して
トンビとカラスのぷちバトル眺めて駐車場へ
あまりの暑さにトイレでタイツ脱いで
さて!下るぞ!と車を出したら
なーーーんか見たことある車・・・
トイレから、もーさんが出てきた!!
窓開けて声掛けしてお互いニンマリ
「そんな気がしてた(⁠^⁠^⁠)」

もーさーーーーん!
またね!(⁠ ⁠╹⁠▽⁠╹⁠ ⁠)
エビネ、今度こっそり教えますヒヒヒ


あぁ
ほんとに、素敵な時間だった