ウォーターポンプインペラの比較

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ウォーターポンプインペラの比較・検証


NSR250Rのエンジンに組み込むパーツで、最近社外製のウォーターポンプギアやインペラが発売され、その商品の純正部品との性能差を調べて欲しいとお客様よりご依頼を受け、弊社で様々な角度から検証・確認を行いました。

今回検証した部品はレーシングタイプというもので、純正のメカニカルシールを使用せず、ヤマハ製のオイルシールに切り替えるというものでした。
これによりフリクションの低減につながるとの事でしたが・・ その結果はここでは差し控えておきます。
ウォーターポンプギアはMCナイロン製となり、ウォーターポンプインペラはホンダRS250等で使われているひと周り小さなタイプに交換するという物でした。

まずウォーターポンプギア本体の素材・精度を確認し、Rカバーに各部品を組み込んでみました。各部品の精度等は問題なく使用できる範囲であり、ギアの素材もMCナイロン製となっており非常に安心のできる良い物だと思います。
ですが、ウォーターポンプインペラのサイズが小さくなるので、冷却水の流量低下へつながるのではないかと推測されましたので、各インペラを組みかえベンチにて試走試験をいたしました。





社外製インペラ装着状態で、本日朝AM10:00~11:00の一時間で確認しました。

この一時間の気温はスタート時8.2度から一時間後で9.2度へ変化しています。

確認方法は、4速4,000回転固定にて水温を75度まで上げた状態にし、そこからシャシダイのファンにて一定の走行風を当てだし、70度に低下した時点から計測を開始し、40度まで低下する地点までを、5度刻みでの各時間を計測しました。

この一連の流れを8度繰り返し、各温度の平均値を出しました。

計測後、次は純正インペラ装着状態で、試験時間はPM0:00~PM1:00の一時間で確認しました。
この一時間の気温はスタート時9.7度から一時間後で11.2度へ変化しています。

社外製インペラの計測方法と同じように8度繰り返し、かかった秒数の平均値を出しました。
ちなみに今日の天気は晴れ 湿度28% 気圧1016hPa でした。

結果は下記グラフ表の結果となりました。

社外製インペラの方がエンジンを冷やすのにかかる時間が長い結果となりました。
やはり純正インペラは緻密な設計で作られており、社外パーツを使うという事は、しかるべき水温対策を講じる必要があるかと思います。

純正ウォーターポンプインペラの形状や取りつけ位置、ウォーターポンプカバーの形状はメーカ-で繰り返しテストされ、緻密な計算で作られている物なのでしょう。

また一つ勉強になりました。

社外製インペラに交換しよう思案中の方は、この結果をふまえて使用して頂けると良いかと思います。



そして、最後に
ただいまT2Racingではコストを抑えたMCナイロンを使用した、
T2RウォーターポンプギアVer.2 を開発中です!
もちろんMC18/21用とMC28用をどちらも発売できるように思案しています。

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