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フォードvsフェラーリ



原題:Ford v Ferrari

映画2020/01/10

監督 ジェームズ・マンゴールド
脚本 ジェズ・バターワース、ジョン=ヘンリー・バターワース、
ジェイソン・ケラー
音楽 マルコ・ベルトラミ

出演 マット・デイモン、クリスチャン・ベール、
カトリーナ・バルフ、ジョン・バーンサル、
トレイシー・レッツ、ジョシュ・ルーカス、
ノア・ジュプ、レモ・ジローネ、レイ・マッキノン、
JJ・フィールド、ジャン・フランコ・トルディ、
ジャック・マクマレン、ベンジャミン・リグビー、
ジョー・ウィリアムソン、アレックス・ガーニー
コッラード・インヴェルニッツィ

(あらすじ)

1963年、
アメリカの自動車会社「フォード・モーター」は、
モータースポーツ部門の拡大を計画。
イタリアのスポーツメーカー「フェラーリ」に
買収を持ちかけた。

金にものを言わせる交渉をするが
土壇場で破談にされ、
CEOのヘンリー・フォード2世(トレイシー)は激怒し、
「スクーデリア・フェラーリ」を打ち負かすことを決意する。

当時、スクーデリア・フェラーリは
ル・マン24時間レースで4連覇を達成し、
世界最強のチームと言って良かった。

が、膨大な予算と人材を投じたものの
実を結ばない。

次のル・マンまで90日となり、
レース経験豊富な
キャロル・シェルビー(マット)率いる
「シェルビー・アメリカン」から
技術的提供を受けることにする。

シェルビーは
腕前抜群なレーサーである
ケン・マイルズ(クリスチャンン)に協力を頼む。

嫌がるケンだったが
自身の自動車修理工場の経営難から
引き受けることにする。

が、歯に衣着せぬ言動の彼は
責任者に就任した副社長・ビーブ(ジョシュ)の反感を買い、
ビーブはケンを除外しようと
横やりを入れて来る。

(感想)

実話の映画化。

日本でも「トヨタvs日産」「ホンダvsマツダ」とか
作ったら面白いのに、と無責任なことを思いつつ、
この映画は
レース映画としても、
ビジネス映画としても面白い。

レーサーとして車の性能をアピールしたいのもわかるし、
ビジネスとして自社製品をアピールしたいというのもわかるし、
その目線の違いは興味深い。
単にフォードの首脳陣を悪者には思えないな、と
会社員の自分は思ったりした。

また、最近イライラすることが多い自分は
ケンのイライラしやすい性格がどれほど損をするものなか、と
自省してみたり…一瞬だけど。

そんなケンの息子・ピーター(ノア)はとってもいい子だし、
奥さんのモリ―(カトリーナ)もおバカっぽいけど
ちゃんと旦那を支えていて、
彼がただの癇癪オヤジじゃないことがわかる脚本もいい。

ベールの好演が光る。
受けているマットの存在があってこそだけど。

エンディング、
ケンが精神的に円熟したことを感じさせ、
その直後の突然の…
その後のシェルビーとピーターのやり取りが
胸を打つ。
男同志じゃないと出せない雰囲気だった。

良く出来た作品。

映画オフィシャル・サイト





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