★昭和を知らない世代になぜ歌謡曲が刺さるのか…「歌謡ヒット曲BARヤングマン」で探る・・・・・近年、Z世代の間で「昭和歌謡」の人気が高まりつつある。それに伴い、歌謡曲バーに足を運ぶ若者が増加している。昭和を知らない彼らに何が刺さるのか。その理由を探りに平成生まれの本紙記者が「歌謡ヒット曲BAR新宿ヤングマン新宿3丁目店」にお邪魔した。
金曜日の午後10時ごろに入店すると、店内はすでに5組の先客で大賑わい。ボックス席に案内されるやいなや、歌手と曲名が書かれたリクエストメニュー本を渡された。その中から好きな曲をリクエストすると、大画面のスクリーンで流してもらえるというシステムだ。
最近ではSNSを通して歌謡曲だけでなく、1970~80年代に日本で盛んになった「シティーポップ」が一躍ムーブメントになっている。松原みきの「真夜中のドア~Stay With Me」(79年)や竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」(84年)を筆頭に、国内外の若者たちの熱い支持を集めているのも、歌謡曲バーの人気に火がついた要因のひとつと考えられる。
オーナーによれば、とりわけ混み合う週末は、他テーブルのお客さん同士が肩を組みながら大合唱する光景が珍しくないという。店内にはおもちゃのマイクが用意されており、記者が訪れた日もマイクを片手にスクリーンの前で体を揺らしながら聖子ちゃんの「青い珊瑚礁」を口ずさんでいる女性がいた。友人同士でも1人でも楽しめるのがヤングマンの特長だろう。
~出典:日刊ゲンダイDIGITAL~