おはようございます。
驚きました…8日の夕方のニュースで、島倉千代子さんの訃報が報じられました。忘れもしません、昭和32年の10月に、私は中学3年の修学旅行で京都へ行き、その時バスの中で聞いたのが島倉さんの「思い出さん今日は」という歌でした。
その後、私が18歳の時に、助手兼運転手で働いたのが東京の「不二家」で、あの有名なペコチャン、ポコチャンの浜松町芝工場でした。その時に本当に偶然に、工場の前を島倉さんがたった一人で傘をさして歩いていたのを私が見つけて、握手をして貰ったのですよ。本当におごらない庶民的な人でした。
清楚で可憐、弱弱しい何故かほっとけない女…日本人の女性の原点と言うか、そんな姿が人気の所以ですかね。それから25~6年前になりますか…守屋浩さんとNHKホールへ歌の収録へ一緒に行った時に、(故)小阪一也さんや舟木一夫さんやペギー葉山さん、堺正章さんと島倉さんその他大勢いたのですが、守屋さんは島倉さんの事をおねーおねーと呼んで、話していました。確か二人は同じ年だったと思いますが、芸能界入りは島倉さんの方が早いのですね(守屋、島倉はデュエット曲がある)。
私も話の仲間入りをさせてもらったのを、昨日の様に鮮明に覚えています。私たちの小・中学生の頃はまだテレビ等無くて、何処の家庭でも子供達はラジオを聴いて育ったのです。当時はろくな娯楽は無く、紅白歌合戦などはラジオで聞く…年末の一番の楽しみでした。
美空ひばり、島倉千代子の歌は、娯楽のない時代にラジオで聞く最高の娯楽だったのです。この二人は、昭和を代表する歌姫であった事は間違いありませんね!色色な歌手や俳優、芸能人に数多く会いましたが、庶民的感覚の芸能人は少ないですよ…たいていの人は何処かに驕り高ぶりが見えます。
守屋さんがNHKホールの録画の帰りの電車の中で、「ひばりさん、島倉さんは、歌手では別格の人だよ」と言っていたのが印象的でした。島倉さんほど、多くの後輩の歌手達に慕われた方はいません。本当に一ファンとしてもそうですが、日本の昭和の歌い手が又一人逝ってしまった…と、ここ2~3日、空ろな気持ちになっています。
これで昭和の良き時代の一ページが消えてしまった…と言っても過言ではありませんね!本当に惜しい人を亡くしました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
また書きます。