おはようございます。
13日のテレビ報道で、(最先端?)リハビリの事をやっていましたが、驚きでした。足も腕も機具を装着(背負う)すれば、立つ事も歩く事も腕を動かす事も出来るのです。
…が、私は少し疑問を感じました。何故ならこの機械は、筋肉(人間の総ての機能)を直すのではなく、ただ歩かせる(動かす)ためだけのものです。人がロボットに見えて…何だか侘しくなりました。
これでは、人間の尊厳…というものをどう捉えたらいいのでしょう…。近い将来、リハビリ科などは要らなくなるのでは??と考えてしまいます。私はあくまで『元の身体に、より近づく為の努力』が大切…だと思います。
とても重症で、動かすまでに至らない人に、『多少なりとも動かせるまでのサポート』として、この様な機械を導入するのならば、賛成です。ただ背負うだけで動く…これでは人間は何にも努力をしなくなるし、問題なのは『良くなる前提がまったく無い』ことですよ。
リハビリをやる事によって、自分は何でこの様な身体になったか…。同じ様な生活(食も生活環境も)をしていたら、再発も心配になるだろうし、長生きをする為にはどうすべきか…を自然な形で考えられるのではないでしょうか。
これは私が倒れてから感じている事ですが…不自由な身体になっても、生きる尊さなどを考える(天に生かされた)時、この世に要らない命などは絶対にないということです。家族の為、もちろん自分の為にもリハビリをやりながら、いかに元の身体に近づけられるか…。しかし、 脳疾患者のリハビリは、患った人間でなければ解らないほど、筆舌に尽くせないくらい辛く苦しいものです。
その苦しいリハビリの過程で、少しずつ良くなっていく確かな手応えを自分自身が感じ、家族も感じられるリハビリなら、どんなに辛くても乗り越えらる…と信じています。
これからはどんどん医学が進歩して、もっともっと素晴らしい機械が出来るでしょうが、私はあくまで原点は、本人と家族の血の通った環境の中でやるべきだと思っています。この病気はともすれば心まで病んでしまいますから……。皆さんはどう思いますか?
また書きます。