竹谷とし子です。

 

本日(2017年8月29日)5時58分頃に、北朝鮮が発射したミサイルが日本上空を通過し、6時12分頃に、北海道襟裳岬東方約1180kmの太平洋上に落下しました。日本国内への落下や、船舶、航空機への被害は報告されていないということですが、発射の報道がされた後の数分間は大変緊迫しました。断じて、容認できない行為です。

 

公明党は14時に、井上幹事長の下、北朝鮮問題対策本部を緊急で開催し、政府から状況の説明を受け質疑しました。

 

 

日本政府は、今回のミサイル発射はこれまでとレベルの異なる脅威であるとしています。

 

何の通知(警告)もなく、日本上空を通過するミサイルを発射した、ということが理由とされています。日本上空を通過したミサイル(北朝鮮側は衛星と発表)は過去に4回ありますが、09年、12年、16年は事前に国際民間航空機関(ICAO)に通知していたということです。もちろん、たとえ通知したとしても、他国の上空を通過するミサイルを発射することは許される行為ではありませんが、それすら今回はなかったということです。

 

(2017/8/31追記 8/30公明新聞報道、公明党佐藤茂樹衆議院議員国会質疑より)

 

佐藤氏は、安倍晋三首相が今回のミサイル発射を「これまでにない深刻かつ重大な脅威」との認識を示した理由について、政府の見解を求めた。

小野寺防衛相は「北朝鮮は日本を飛び越えた過去の発射事案を人工衛星の発射実験としていたが、今回は弾道ミサイルと明確に言っている」と指摘。昨年だけでも20発以上の弾道ミサイルを発射し、今年も核・ミサイルの開発を継続する姿勢を崩していないことなどから、「これまでにない深刻かつ重大な脅威であることは、日本だけでなく国際社会が共通して持つ認識だ」と述べた。

 

日本政府は直ちに、北朝鮮に対して、北京の「大使館」ルートを通じて厳重に抗議し、最も強い表現で断固として非難。国際社会と連携し、北朝鮮への圧力を更に高めるため、国連安保理の緊急会合の開催を要請しました。

 

また、国会は閉会中ですが、北朝鮮ミサイルを受けて、明日、衆議院安全保障委員会、参議院外交防衛委員会を開催することが決まりました。