『デス・プルーフ in グラインドハウス』絶賛上映中です!
本日含めて上映あと2日だけど!
筆が遅すぎて申し訳ございません…![]()
本日なんて後数分で上映始まります![]()
明日、お時間ある方で、このブログを見て興味出た方お待ちしています(ピンポイント宣伝…
)
(c)2007 The Weinstein Company
【解説】
鬼才Q・タランティーノ監督が、殺人鬼とセクシー美女軍団の激闘をカーアクション満載で描いたスラッシャー・ムービー。テキサスの人気女性DJジャングル・ジュリアは、女友達と一緒にお気に入りのバーを訪れる。しかし彼女たちの背後には、車を凶器に美女を狙う恐ろしい殺人鬼スタントマン・マイクが忍び寄っていた。それから14カ月後、今度はスタントウーマンのゾーイたちがマイクの標的となるが……。(映画.comより)
ブルーレイ上映でも上映できたのですが、グラインドハウスはフィルムでしょ!ということで
『デス・プルーフ in グラインドハウス』は35mmフィルム上映です![]()
めっちゃきれいなフィルムでした…
いや…うん…フィルム自体は本当にきれいなフィルムなんです。
この作品はグラインドハウスを意識しているので、きれいなフィルムというとすごく座り心地が悪い感じ![]()
このグラインドハウス、皆様ご存じでしょうか?
「グラインドハウス」とは、アメリカで低予算のB級映画を2、3本立てで上映する映画館のことである。そのタイトルの示すとおり、タランティーノが好む1970年代から80年代のB級映画のオマージュとして製作された作品で、ところどころにグラインドハウス映画特有であったフィルムの傷や、リールのダブりや飛びによる画像ノイズや音割れを、あえて再現したものとなっている。(Wikipedia参照)
ちなみに前の映画館で35mmで上映した時だったと思いますが、次の上映館が新世界国際劇場さんだったんです。最高ですよね
見に行けなかったことが今でも心残りです![]()
フィルムの傷やコマ飛びについて、めちゃくちゃ書きたくないんですけど、せっかくなので書きます…![]()
嫌な思い出が走馬灯のように蘇って、口の中が乾燥します…ぐえ![]()
自信がないところは(多分)でごまかしますので、大目に見てください。
【傷について】
『デス・プルーフ in グラインドハウス』に現れるフェイクのフィルム傷は、バラバラで連続性がそんなにありません。映画の途中だけ、あんなに傷が出るようなフィルムはないので(多分)、フェイクだとわかります。そのコマあたりだけ、フィルムが外れてしまった…とかならあり得るかも…(多分)そうなったら修復不可能な場合が多いと思うので(多分)やっぱりフェイク感あると思います(多分)
もうそろそろ(多分)が邪魔だと思われるでしょうが、わたくしの保身のために使い続けます。ご了承ください…![]()
全ての映画館がほぼフィルム上映だったころ、ニュープリントと呼ばれる新品のフィルムが各劇場に納品されていました。
新品…ということは、もちろん傷やコマ飛びなどないものです。だから、そのニュープリントをかけて傷がついたなら、自分の所の劇場で付いた傷になります。
そんな傷の中でも、大事になる傷というのが、連続性のある傷です。
ずっと線が引かれているような傷や、断続的に似たようなところに出る傷で、これがあるということは映写機のローラーにごみが付着している可能性がまず疑われます。
(C)このブログ見た後、この絵のことは忘れるんだ製作委員会(C)1コマ目と2コマ目は同じつもり
左右の青い線はよくある傷です。(よくあっちゃ、ダメなんだ、傷なんてつけちゃダメなんだという信念を持つべきなんですよね…
映写技師の方から叱られそうだ…)
薄っすら白い細い傷から、深く激しい傷になると黒や緑色になったり、太くなっていきます。
真ん中の赤い線の傷が、![]()
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な傷です。白く薄い傷だろうと、ニュープリントで納品されてこの赤い線のあたりに傷を付けたら、真っ青になります…。原因解明のため映写機を点検していきます。調べた結果、「傷の原因がわからない」という場合、これがもう![]()
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色々思い出して意識が飛びそう![]()
もしかしたらそのゴミが映写機からフィルムに移動して付着して、さらに上映重ねることで移動する可能性もあり、移動するとまた別の傷になる可能性もあるし…と可能性の膨大さに泣きたくなります。とりあえず、ゴミ以外の原因となりそうな箇所を重点的に見て、清掃とメンテナンスを(いつもしていることだから、これで傷がつかなくなるのか凄い不安と戦いながら)します。
【コマ飛びについて】
コマ飛びは、巻と巻の間が一番多いです。フィルムは7巻ぐらいに分かれて納品されます
こんな感じ(リンク先の写真を見て下さい)
1巻の終わりに2巻の頭をくっつけて、2巻の終わりに3巻の頭を…という感じで繋ぎます。
C)このブログ見た後、この絵のことは忘れるんだ製作委員会(C)全部のコマは同じ人物のつもり
この絵は巻の最後の方を描きました。最後の一コマは残すようにして、繋ぎ間違いを防いでいます。
この一番上の赤い線の上の部分と、次の巻の頭を専用のテープで留めています。それを剥がしたりまた貼ったり…をせずにカットしているものがあります。(一番目と二番目の赤い線のところ。)本来であれば点線の部分で切ります。
最初の人は点線のところで切って、次の映画館で2コマ残して切って、次の映画館でさらに上の1コマ切って…というようにどんどん使えないコマが増えていきます。
だいたい古い作品で多いのですが、これは多分、昔の映写技師さんの名残なんじゃないかな…と思います。
小説『波の上のキネマ』でも書かれていましたが、昔は同じ作品をいくつかの映画館で持ち回りで上映していました。分刻みでフィルムの移動をしていたそうなので、テープを外したりしている時間がなかったのかな…と思います。
あとは修復不可能なコマはカットします。前にブログに書いた、エマルジョン剥離というもの(こちらをクリック)や、フィルムが縦に大きく裂けてしまったりしたものを見たことがあります。(裂けたフィルムが缶の隅にそっと入れられていました…泣ける…
)
『デス・プルーフ in グラインドハウス』でも、部屋の外に車が到着してトイレへ駆け込む…かと思いきや急に車で道路を走っているシーンに切り替わったりします。これはコマ飛びを意識したものだと思います。
【リールのダブりやその他】
リールのダブりは、まだ見たことがないのですが、「一生見なくて大丈夫です、はい
」と思っているヘタレです…。
フィルムの途中でピントが合わないだとか、音飛びだとか、コマずれだとか…フィルムは走り始めたら途中で止められないですし(止めてもフィルムを巻き戻すのは手動で人力だったり)気を付ける
気をもむ
気が触れる…で、気にするとどこまでも問題は想定されるので、気疲れしてしまいます。
映画以外の、映画館で上映された遍歴も刻んでいくのがフィルム上映です。
その雑多で不要な情報ですら、フィルムとして愛したタランティーノのグラインドハウス。
愛情がバシバシ感じられれながらも、タランティーノ流の脱力感のある可笑しさとやりすぎバイオレンスで、最高に面白い映画です。
ぜひごら…
ご覧く…
く…
ください…明日最終日…![]()
2020年あたりはちゃんとブログ更新したい、よら天子でした
ちゃんとするのん2120年でもええかな


