離婚原因慰謝料とは?
離婚原因である個々の不法行為自体に対する慰謝料
離婚自体慰謝料とは?
離婚を余儀なくされたことそのものに対する慰謝料
実は、実務上、離婚自体慰謝料として請求されることがほとんどです。
両者は遅延損害金の発生時期においても異なりますので注意が必要です。
おおざっぱな傾向として、3点です。
① 慰謝料請求がなされる事案は多いが,認容率は必ずしも高くありまん。
② 慰謝料請求が認容された事案の多くが不貞及び暴力に関するものです。
③ 精神的圧迫(暴言,無視,身勝手な態度,面会強要等)を主たる慰謝料事由とする請求
が多いが認容されたものは7件のみ(認容率11%)であり平均認容金額も93万円と必ずしも
高額でない
たとえば,不貞の場合です。
平均請求金額614万円→平均認容金額223万円(認容率66%)
※ 対象としては,平成24年4月から平成25年12月までに東京家裁で終局した離婚事件です。
※ 控訴審で結果が変わっている可能性は考慮しているものではありません。
高額認容事案の特徴
1 不貞期間が長い
2 不貞相手が複数
3 不貞発覚後の被告対応が悪い
証拠上のポイント
1 興信所等による報告書
2 不貞の様子を撮影した動画や写真
3 ラブホテル等のメンバーズカードや利用明細書
4 不貞相手とのメール,手紙等
暴力
平均請求額774万円→平均認容額123万円(認容率52%)
高額認容事例の傾向
1 傷害の程度が重い
2 度々暴力を繰り返す
3 その後も被告の対応が悪い 等
立証上のポイント
1 診断書
2 写真
3 捜査機関の記録
4 当事者のメール,手紙,ブログ等
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弁護士 齋 藤 健 博(虎ノ門法律経済事務所)
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