ムラタのブログ

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野球部出身、元消防士の整体師が日々を綴り、時にぶった切る
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何となく面白そうだなと、読んでおこうかなと、

軽い気持ちで読み始めた1冊。

フォトエッセイなので、大きさの割に薄く、文章の量も少なくサラッと読める。

『走ること、生きること 強く幸福でバランスのとれたランナーになるために』

著者:エミリー・フォースバーグ

写真:キリアン・ジョルネ

翻訳:児島修

 

世にランニング関係の本は数多あれど、これは本質だなと感じるモノは少ない。

特に練習法やフォームを扱ったものや、栄養学的なものは、うわすべりしている。

出ては消え、埋もれ、長く読み継がれるものは少ない。

 

そんなジャンルの中で、この本はスゴイ本。

一線を画している。

 

少ない文章の中に、大事な事がギュッと詰まっている。

枝葉の所は削ぎ落とされていて、コアだけがまとめられている。

これだけあればいい。

 

何回も読み返す価値がある。

少ない言葉で、多くを語っている。

今後何年経っても、僕の中ではバイブルのひとつになるだろう。

 

「強く、幸福で、バランスのとれたランナーになるために」

という副題の通り、一貫して、しなやかに強く生きる考え方が綴られている。

 

悩めるランナーが多い中で、

世界トップクラスのスカイランナーが、いかにシンプルな事を大切にしているか。

複雑で難しいことではなく、スッキリとしたビジョンを持っていることがわかる。

 

ワンセンテンスごとに、とてつもない価値込められた一冊。

 

どう読み解くかは、あなた次第。

仕事の合間を縫って、明日のトレイルレースの支度をする。

三河高原トレイルランニングレースから、

招待選手として4回目のオファーをもらった。

明日は新城の山の中が舞台。

それも、雨の中だろう。

着替えやタオルをいつもより多めに支度して、スリップ用に手袋も準備。

気象条件によって装備を変えられるように、

ウェアやシューズも3パターンぐらい考えながら荷造りをしていく。

 

コースは全て走れる、高速トレイル。

走れる事が辛いコースでもある。

泥だらけになりながら、時に滑って吹っ飛んだりもありそう。

 

膝を手術してから、特にトレイルレースでは、テーピングを使うことが多くなった。

古傷の保護と、新たな怪我を防ぐ、予防としてのテーピング。

守りたいのは、関節だ。

 

なるべく関節が動かないようにするには、

伸縮性の低いテープか、非伸縮性のものを使ったらいい。

それが有効なのは、既に損傷している状態で、

どうしてもプレーを続行しなければならない場合か、

医療機関までの搬送に時間が掛かる時の応急処置に限る。

 

僕が保護のために使うテーピングは、関節に動きを残しながら、

突発的かつ破壊的なベクトルが掛かっても、

可動域を逸脱しないように、制限バリアを作る。

 

スピードの出せるトレイルで、しかも雨の中だとしたら、

石や岩で滑る、躓く、泥で滑る、

木の根で滑る、足の操作性が悪くて引っ掛かる、なんて事もザラだろう。

 

いつもは手に入りやすい、ニューハレ(静岡県磐田市)のテーピングを使うのだけど、

明日はGONTEXのテーピングを使ってみようと、カットしてみた。

なぜGONTEXかって、色々と試すと世界が広がるから。

ただそれだけ。

ニューハレよりもきめが細かい織り方で、

テロテロした張り感があるテープ。

 

練習で使わずに、いきなりレースで使う事って、

怖くないかと聞かれることがよくある。

レースの条件はレースでしか揃わないから、何事もレースで試すのが一番いい。

何かしらの収穫と、改善点や反省点も見つかる。

それに、レースで使ったものが機能しなくて走りが崩れるのは、

ギアに問題があるのではなくて、

根本的な走力に問題があるからだと思っている。

多少の条件の違いで崩れる程デリケートなのは、カッコ悪い。

身も心もタフじゃないと、

どこへ行っても生きていけない。

 

グチャグチャの泥んこレース。

何回クラッシュするだろうか。

終わったらシャワーを浴びることが出来るので、

童心に返って、思い切り汚れてきたい。