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B-HOT CREATIONSって凄いかも!

CDショップの店頭で見てからジャケットのカッコ良さで気になったので、レーベルから見本盤を送ってもらった。ジャズ専門誌のライターさんは本当に聴いてレビューしたの?と思った。
幸いにして(?)そのような雑誌から私に執筆以来が来なかったので、ここで本当のレビューをやっちゃいます。
「SET ME FREE / B-HOT CREATIONS」昨年末に発売になったが、専門誌の評価ではあまり良く書かれてなかったと思うが、このグループの本当の凄さは今の日本のジャズ評論家じゃ解らないかも知れない。いわゆる4ビートでもないし、ジャズボーカルのアルバムでもない。ピアノ、ベース、ドラムとボーカルが対等な位置関係にあってインプロしているのだ。つまりピアノトリオとサックスが一緒にやっているような感じの歌の処理なのだ。そのグループとしてのサウンドは、まさにPOPアルバムの手法を取り入れている。この部分がジャズ評論家から異質に感じられるところかな。つまりジャズのマーケットを支えている、オジサンたちに向けて作られてないという事だ。そう言った意味でコンテンポラリーなジャズ作品だと言える。ヨーロッパのESTなどと歩調をあわせる”POP JAZZ”にカテゴライズするべきだろう。そんな意味で発売会社の担当者のジャンルの読み違いだろう。クラブ系かJ-POPで売った方がより受け入れられただろうに。どうしてそんなにジャズで売る事ににこだわったのかなー。確かにメンバー各人はジャズ・ミュージシャンとしても凄いキャリアを持っているから無理もないんだけどね。それにしてもトリオと互角にコラボってハチャメチャな世界へ行ってしまうボーカルのnobieは、脅威のインプロバイザーだ。それは「ビコ」や「ブルー・アンティーク」を聴けばすぐに理解できる。この個性を生かせるグループはB-HOTのメンバーだけだろうな。ボサノバのグループ”noa noa”にfeaturing vocalとして起用されてたけど、その時にはこれほどの才能は感じられなかった。同じことはsaigenjiにも言えたことだけどね。
このアルバム全曲がリーダーの加藤真一のオリジナルだそうだ。曲自体もいわゆるジャズっぽくない。この人は基本に高度なPOP感覚があると思う。まさに60年代にビートルズが曲を発表した時ほどの不思議さが感じられる。
B-HOT CREATIONSの売り方のアイディアを考え直して頂戴ナ、メーカーさん。サンプルもらっててこんなこと書いてごめんなさい。