若い人には、安易に転職してほしくない。
と思うのは、一応、自分が50代になる管理職の端くれだから、ということもある。
ただ、今は転職を後押しするようなコマーシャルや仕組みが氾濫しているから、だ。
本当に、入りやすく、出やすくもなった。
退職代行、なんて、サービスもある。
でも、転職したい理由は、なんだろう?
人間関係、やりがい、給料、将来性。
とはいえ、それは本心からなのか。
転職サイトを眺めるとき、転職エージェントから応募の候補を紹介されたとき。
Amazonで高額商品のレビューを検証する程度には、「警戒心」を持って、自問自答してみたらいい。
自分は、マーケティングに踊らされてないか。
転職サービスもエージェントも、成功報酬をモチベーションに動いている。
もちろん、それがビジネスだし、世の中の役にも立っている。
でも、ほとんど使わない余計な物を買わされるのと同じ程度に、余計な転職をさせられる可能性もあるからね。
衝動買いならぬ、衝動転職、なんて、やりきれないでしょう?
ちなみに、ぼくも転職を経験しているが、それは主に親の事情も伴うUターン転職だった。
後悔もあるし、大いに満足している面もある。
100% 良いことばかりの転職なんて、多分、世の中にはないんじゃないかな。
N1の体験談と、周りを眺めてのことだけれど。
ちなみに、40歳以降も転職サイトに登録はして、たまにチェックしている。
役職定年や働いてくれているカミサンの事情が変わったときに備えてのことなので、当事者意識は低い。
でも、大手の転職サイトは、経済の縮図のようなリアリティがあって、眺めるだけでも面白い。
資格とか、今の仕事でどのような経験を積めば評価されるのか、とか、リアルな情報を得られる。
こんな資格、持っててもしょうがないよ。なんてヤフコメを読んで不安になる必要もない。